【米国】米関税政策を巡る過度な警戒感が後退し、米株・米ドル買いが先行した
為替(2025年4月15日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.00(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1348 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.30 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.61 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3189 (米ドル)
4月14日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領がスマートフォンを相互関税の対象から除外すると発表したことから、投資家の過度なリスク回避姿勢は後退し、ドル買いが先行した。ただ、米10年債利回りが低下していることもあり、積極的にドルを買い進めていく展開とはならずNY午後にはドル売りが優勢となった。
米ドル円は、トランプ大統領がスマートフォンを相互関税の対象から除外したことが好感されると、時間外のNYダウ先物や欧州株が堅調に推移したことで、投資家の過度な警戒感は後退し、ドル買いが先行した。22時台には144.08円まで上値を伸ばしたが、週明け早朝の高値144.31円が目先のレジスタンスとして意識されると上値が重たくなり、米10年債利回りの低下なども背景に142.78円まで売り戻された。
ユーロドルは、欧州市場序盤に1.1424ドルまで買われたものの、前週末に付けた高値1.1473ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。22時過ぎにはドル円の上昇などにつれる形で、1.1295ドルまで下押した。もっとも、本日早朝に付けた日通し安値1.1280ドルが目先のサポートとして意識されると、買い戻されるなど大きな方向感は出にくかった。
株式
NYダウ平均 USD 40,524.78 +312.08(+0.77%)
NASDAQ総合 USD 16,831.48 +114.89(+0.68%)
S&P500 USD 5,405.96 +42.61(+0.79%)
株式市場は、トランプ政権がスマートフォンを相互関税の対象から除外する措置を決めたことを受けて、投資家の過度な警戒感が後退した。米10年債利回りが低下していることも株式の相対的な割安感を意識され、NYダウ平均は一時560ドル超上昇する場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.384% (-0.113)
NY原油(WTI) USD/バレル 60.91 (+0.23%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,226.8 (-0.86%)
【日本】米商務長官が電子機器など半導体に対しても関税が賦課するとの発言でリスク回避のドル売りが優勢となった
為替(17時)
4月14日の東京外国為替市場は、ラトニック米商務長官から電子機器などを今後予定している半導体関税の対象としていくとの発言や、赤沢経済再生相から「為替について日米財務相の間で緊密に議論していく」などの発言もあり、リスクオフの円買いが先行した。米10年債利回りも徐々に下値を切り下げていかしたこともあり、対欧州通貨でもドル売りが優勢となった。
米ドル円は、前週末に米政権がスマートフォンなどの電子機器を相互関税の対象から除外したが、ラトニック米商務長官からは13日に「電子機器などは今後予定している半導体関税の対象となる」と伝わったことや、赤沢経済再生相の発言が伝わるとリスクオフの円買いが強まり、一時142.25円まで下押した。その後の戻りも143.27円にとどまり、欧州通貨に対してドル売りが進むと午前中安値に面合わせした。ただ、その後は買戻しが優勢となり方向感の出にくい相場となった。
ユーロドルは、早朝に1.1280ドルまで下落したものの、対円などでドル売りが進んだことに伴い、1.1408ドルまで上昇した。その後は伸び悩むと1.13ドル台後半で揉み合いが続くも、ドル円でドル売りが優勢となった影響もあり、16時台には1.1424ドルまで上値を伸ばした。ただ積極的に上値を試す展開とはならず、買い一巡後には伸び悩んだ。
ユーロ円は、ドル円が売り優勢となった流れに連れて162.08円まで下押した。もっともユーロドルでユーロ買いが優勢となっている事で、ユーロ円でもユーロ買いが優勢となっており162.77円まで上値を伸ばした。もっとも積極的に買い進める展開とはならず、162.60円前後で方向感なく揉み合った。欧州勢参入後にはユーロ買いが先行し162.99円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.335% (+0.034)
【市場主要イベント】
15日 英 失業保険申請件数
ユーロ 鉱工業生産
16日 中 四半期国内総生産
ユーロ 消費者物価指数
米 小売売上高
米 パウエルFRB議長の発言
17日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
18日 日 全国消費者物価指数