【米国】米10年債利回りの上昇や株高をうけて、ドル買いが優勢となった
為替(2025年4月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.27(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0957 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.27 (円)
ポンド円 GBP/JPY 186.71 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2764 (米ドル)
4月8日のニューヨーク外国為替市場は、米関税政策を巡る各国との交渉への期待が高まると、NYダウ平均が1,400ドル超上昇するなど、投資家心理の改善が見られドル買いが優勢となった。もっとも「中国への104%の関税を9日から発動する」と伝わると、米中貿易摩擦懸念からNYダウ平均は下げに転じ、再びドル売りが優勢となった。なお、貿易戦争への懸念からオフショア人民元(CNH)は急落した。
米ドル円は、トランプ大統領が表明した相互関税について対象国との交渉が進むとの期待から、投資家の過度なリスクが後退し円売り・ドル買いが進行し、23時台には147.66円まで上値を伸ばした。ただその後は「トランプ政権は中国に対して104%の追加関税を9日に発動する」と伝わると、米中貿易摩擦激化への懸念から、NYダウ平均は下げに転じリスク回避の円買いが優勢となり145.96円まで下押した。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると23時台には1.0887ドルまで下押し、日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0882ドルが目先のサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。対円でドル安が進んだ影響もあり、1.0977ドルまで持ち直した。
株式
NYダウ平均 USD 37,645.58 -320.01(-0.84%)
NASDAQ総合 USD 15,281.84 -312.37(-2.00%)
S&P500 USD 4,982.78 -79.46(-1.56%)
株式市場は、前日までに大きく売りが続いた後だけに、主力株中心に自律反発狙いの買いが先行した。NYダウ平均は一時1,400ドル超上昇した。ただ「米政権は中国に対する104%の追加関税を9日より発動する」と伝わると、米中貿易摩擦激化への懸念から終盤には800ドル超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.297% (+0.094)
NY原油(WTI) USD/バレル 57.68 (-4.73%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,998.3 (+0.83%)
【日本】連日大幅な下落をしていた日経平均株価は、自律反発狙いの買いも入り、大幅に買い戻しが進んだ
為替(17時)
4月8日の東京外国為替市場は、10年債利回りが低下したことを受けて、早朝にはリスク・オフの円買いが優勢となった。もっとも日経平均株価が大幅に上昇していることもあり、下げ渋る場面もあった。欧州勢が参入すると、米10年債利回りの下げ渋りなども受けて、ユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、早朝から148円前後で揉み合ったが、148円台での定着できずにいると、米10年債利回りの低下や本邦10年債利回りの上昇も重しとなり、11時台には147.25円まで下押した。一方で日経平均株価の大幅高などが相場の支えとなり147.80円まで買い戻された。欧州勢が参入し始めると、米10年債利回りの低下も重しとなり、再び売りが優勢となり146.96円まで下押した。
ユーロドルは、アジア市場全般でリスク・オフの巻き戻しが進む中で、昨日の引けにかけて売りが進んだ反動から買いが入った。米10年債利回りの低下も相場を下支えし1.0991ドルまで上値を伸ばした。ただ節目の1.10ドルを前に失速すると、欧州勢参加とともに売り圧力が強まり、ユーロ円の下落にも歩調を合わせ1.0921ドルまで下押した。
ユーロ円は、日経平均株価が大幅に反発上昇したことやユーロドルが上昇した事を支えに買いが優勢となった。14時過ぎには162.19円まで上値を伸ばしたが前日高値の162.37円を前にすると失速し、持ち高調整の売りも巻き込みながら早朝に付けた161.11円の安値を割り込み160.87円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.253% (+0.151)
【市場主要イベント】
9日 新 NZ中央銀行 政策金利発表
米 FOMC議事要旨
10日 米 消費者物価指数
11日 英 月次国内総生産
米 卸売物価指数