【米国】米10年債利回りが高値圏で推移していることもあり、ドル買いが優勢となった
為替(2024年10月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.27 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0811 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 165.73 (円)
ポンド円 GBP/JPY 198.84 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2971 (米ドル)
10月28日のニューヨーク外国為替市場は、欧州時間で低下していた米10年債利回りが再び上昇に転じたことやNYダウ平均が堅調に推移したことを背景に、ドル買いが先行した。ただ先週からドル買いが進行していることもあり、利益確定目的のドル売りも入ったため、伸び悩んだ。月末ということもあり、利益を確定する動きも目立った。
米ドル円は、欧州時間には上昇していた米10年債利回りが一時低下に転じたことなどを背景にドル売りが優勢となり、21時台には152.40円まで下落した。ただNY時間には米10年債利回りが再び上昇し一時4.30%を付けたこともあり、買戻しが優勢となった。またNYダウ平均が堅調に推移したことも支えとなり、再び153円台を回復した。
ユーロドルは、欧州市場で買いが強まった影響もあり24時前には一時1.0827ドルの日通し高値を付けた。ただその後は失速し18pips程度の狭い値幅での動きとなった。市場ではECBの大幅利下げへの期待は高く、引き続きユーロの上値は重たいとみる見方が強まっている。
株式
NYダウ平均 USD 42,395.07 +282.81(+0.67%)
NASDAQ総合 USD 18,568.05 +48.34(+0.26%)
S&P500 USD 5,824.55 +16.56(+0.28%)
株式市場では、NYダウ平均が先週末まで下落が続いていた反動から主力株に自律反発狙いの買いが目立った。週内に四半期決算を控える大型ハイテク株の一角に先行会も見られ、一時360ドル超上昇した。ハイテク株比率が高いナスダックは3日続伸し、7月10日に付けた史上最高値を上回る場面があったが、米10年債利回りの上昇を受けて伸び悩んだ。
債券・商品先物
米国債10年 4.284% (+0.042)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.37 (-5.17%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,754.7 (-0.22%)
【日本】衆議院選挙での与党過半数割れの結果を受けて、株高・円安が進行した
為替(17時)
10月28日の東京外国為替市場は、27日の衆議院選挙で自民・公明与党の議席数が過半数を割り込み、与党が連携を狙っている国民民主党や日本維新の会は、金融緩和や積極的な財政出動を掲げていることから、日銀の追加利上げのハードルが高まるとの思惑が浮上し、日経平均株価は大幅に上昇し、それにつれてクロス円も上昇した。日経平均株価は一時820円超高となった。
米ドル円は、安く寄り付いた日経平均株価がプラス圏を回復し一時700円超高となったことを受けて、仲値にかけて買いが優勢となった。時間外の米10年債利回りが高止まりしていることもあり、一時153.87円まで上値を伸ばしたが、引けにかけて日経平均株価が上昇幅を縮めた事なども受けて、買いが一巡後は徐々に高値を切り下げていき153.15円まで押し戻された。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが4.28%まで上昇したことで、上値が重たくスタートした。ドル円でのドル高推移や米10年債利回りの上昇基調が重しとなり、1.0781ドルまで下押した。ただ、対円でドル売りが進んだことを支えに買戻しが優勢となった。独10年債利回りが2.34%台まで窓を開けて上昇したことも背景に買い圧力が強まり、1.0805ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、日経平均株価が大幅反発したしたことやドル円が上昇したことを背景に、買いが先行した。11時前には166.06円までユーロ高・円安が進んだ。その後はユーロドルの下落も重しとなり伸び悩んだ。日経平均株価が引けにかけて上昇幅を縮小したことも重しとなり、165.55円を挟んで揉み合いとなった。
債券
日本国債10年 0.976% (+0.026)
【市場主要イベント】
29日 米 JOLTS求人件数
30日 独 7-9月期国内総生産
ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
米 ADP雇用統計
31日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の記者会見
ユーロ 10月消費者物価指数
米 PCEデフレーター
加 8月月次国内総生産
1日 米 雇用統計
米 ISM製造業景況指数