【米国】ISM非製造業景況指数の良好な結果を受けて、全般でドル買いが先行した
為替(2024年10月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.90 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1029 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.06 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.82 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3123 (米ドル)
10月3日のニューヨーク外国為替市場は、9月米ISM非製造業景況指数(予想:51.7、結果:54.9)が予想を上回ると、全般でドル買いが先行した。ただISM非製造業雇用指数が弱かったことや中東情勢が一段と悪化するとの懸念も相場の重しとなった。イスラエルはイランに報復攻撃を実施するとの見方が強まっており、中東情勢の先行きを見極めたい向きが強く相場の方向感は出にくかった。
米ドル円は、9月米ISM非製造業景況指数が予想を上回った事がわかると、円売り・ドル買いが先行し、23時過ぎに一時147.18円付近まで値を上げた。ただ、日本時間に付けた日通し高値147.24円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだが下値も堅く揉み合いが続いた。中東情勢が不透明な中で状況を見極めたい向きが多かった。
ユーロドルは、米ISM非製造業景況指数の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると、23時台には一時1.1007ドルまで下押し日通し安値を付けた。ただ、節目の1.1000ドルがサポートとして意識されると1.1035ドルまで下げ渋った。上値が重たい状態が続いており、引けにかけては揉み合った。
株式
NYダウ平均 USD 42,004.37 -190.60(-0.45%)
NASDAQ総合 USD 17,915.87 -8.39(-0.04%)
S&P500 USD 5,700.62 -8.57(-0.15%)
株式市場では、イランによるミサイル攻撃を受けたイスラエルが近く報復攻撃をするとの観測が高まる中、中東情勢が一段と悪化するとの警戒から売りが出た。「石油施設を攻撃する」との報道を受けて、WTI原油先物相場が急騰したことも投資家心理を冷やした。ハイテク株比率がたかいナスダックは小幅ながら反落した。
債券・商品先物
米国債10年 3.848% (+0.065)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.19 (+3.70%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,675.9 (-0.16%)
【日本】日銀審議委員が、緩やかな利上げの実施を示唆すると、やや円買いが進んだ
為替(17時)
10月3日の東京外国為替市場は、野口日銀審議委員は「緩和的な金融環境を忍耐強く維持し続けることが重要」と述べたものの、午後には「ほふく前進的に利上げをしていく必要はある」と述べ、緩やかな利上げを示唆した。これをきっかけにやや円買いが進んだが、勢いは限定的だった。日経平均株価は前日の大幅安の反動もあり、高値圏で推移した。
米ドル円は、前日の石破首相の発言以降の円売りが継続し、147.24円まで上値を伸ばした。ただ、147円台では利益確定目的の売りも見られ、上値が重たくなった。午後には野口日銀審議委員が「ゆっくりとした緩和調整が必要だ」と述べると146.46円まで弱含んだ。一時146.85円まで持ち直すも、「本邦輸出企業からのドル売りが断続的に持ち込まれた」との声も聞かれ、146.29円まで下押した。
ユーロドルは、対円でのドル上昇とユーロ円の下押しも影響し、1.1024ドルまで値を下げた。米10年債利回りが3.79%台で高止まりしていることも相場の重しとなった。その後はドル円の下落に伴い、ドル売りが優勢となり1.1041ドルまで買い戻されたが、上値は重たく再び1.1027ドルまで売られた。
ユーロ円は、ドル円の動向にともなう円相場の振れに沿った推移となった。162.48円まで上昇後は上値が重たくなった。野口日銀審議委員の段階的な利上げについての発言があると、161.52円まで下押した。売りが一巡後は162.05円まで買い戻されるも、欧州株のマイナス推移や日米・株価指数先物の弱含みを確認すると、161.35円まで下押した。
債券
日本国債10年 0.835% (+0.014)
【市場主要イベント】
4日 米 非農業部門雇用統計