【米国】株式市場が堅調な推移したこともあり、全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年10月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.18 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0980 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.63 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.17 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3103 (米ドル)
10月8日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが8月1日以来の高水準で推移したことや、ナイト・セッションの日経平均株価先物が堅調に推移したことで、全般でドル買いが優勢となった。なおFRB高官は「経済は目標に近づいている」としたものの「経済が強すぎるリスクがあり、政策の再調整を妨げる可能性もある」とデータ次第では追加利下げが行われないことを示唆した。
米ドル円は、米10年債利回りが一時4.05%台と8月1日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが低下に転じるとやや伸び悩んだものの、ナイト・セッションの日経平均株価先物が堅調に推移したことなどが相場の支援材料となり、148.38円と日通し高値を付けた。9日のFOMCや10日のCPIの結果を見極めたい雰囲気もあり、積極的な取引は控えられた。
ユーロドルは、ユーロポンドなどのユーロクロスの上昇に連れた買いが入ると、欧州市場では1.0997ドルと日通し高値を付けたが、ニューヨーク市場に入ると一転して下落した。もっとも米10年債利回りがの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になり、24時台には一時1.0961ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日安値の1.0954ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 42,075.31 +122.64(+0.29%)
NASDAQ総合 USD 18,182.34 +256.30(+1.42%)
S&P500 USD 5,750.68 +55.63(+0.97%)
株式市場では、中東情勢を巡る懸念は根強いものの、WTI原油先物相場が大幅に下落した事で投資家心理が改善し、主力株中心に買い戻しが入った。前日に下げが目立ったアップルやアマゾン・ドット・コムなどのハイテク株が買われ、相場を下支えした。
債券・商品先物
米国債10年 4.016% (-0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.23 (-4.41%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2.640.6 (-0.80%)
【日本】アジア・欧州の株安を受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
10月8日の東京外国為替市場は、時間外の米10年債利回りが4.00%台まで低下していることを受けて全般でドル売りが先行した。また日経平均株価が安く寄り付き一時500円超安まで低下したことを受けて、円買いが優勢となった。そのほかにも香港株が反落したこともあり、リスク・オフの円買いが優勢となった。
米ドル円は、時間外の米10年債利回り4.00%台まで低下したことを受けて、ドル売り・円買いが先行した。また日経平均株価が低下していることも相場の重しとなり、11時台には147.50円まで下値を広げた。ただ下値の堅さを確認すると、香港株式相場の下げ渋りなどを手掛かりに148.15円まで買い戻された。ただ欧州勢参入後は香港株が反落したことや中東の地政学リスクもあり、リスク・オフムードが強まり、147.34円まで下押した。
ユーロドルは、米10年債利回りが低下していることを受けて、ドル売り・ユーロ買いが先行した。ただ円がらみの動きが主導となる中で、小幅なレンジ内での上下が続いた。欧州勢参入後はユーロクロスの上昇やドル円の下落に伴う買いも入り、前日高値の1.0987ドルを上抜けて17時過ぎには1.0996ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、総じてドル円の動きに連動するような形となった。上値は重たく、ユーロ売り・円買いが先行した。豪ドル円同様に、リスクセンチメントの悪化を嫌気した売りが出たこともあり、11時台には161.89円まで下押した。その後は香港株の下げ止まりを確認して162,75円まで買い戻されるも、香港株が反落した事や、欧州株の下落で円買い圧力が高まり、161.99円まで下押した。
債券
日本国債10年 0.914% (-0.010)
【市場主要イベント】
9日 新 RBNZ政策金利
米 FOMC議事要旨
10日 米 9月消費者物価指数
11日 英 8月月次国内総生産
加 9月新規雇用者数