【米国】欧州時間序盤からのユーロ売りが継続し、全般でユーロ安が続いた
為替(2024年11月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0714 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.49 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2912 (米ドル)
11月11日のニューヨーク外国為替市場は、米国債券が休場となっていることもあり積極的な取引は控えられている。ただ、欧州勢参入後のユーロ売りの流れは続いており、安値を更新した。総裁選で再任となった石破政権は「2030年までにAI・半導体分野に10兆円以上の公的支援を投入する」との発言をした。
米ドル円は、欧州通貨でのドル高の継続も支えに高値圏で膠着状態が続いた。日経平均先物の堅調な動きも下支えとなった。22時台には153.94円まで上値を伸ばしたが、本日は米国が休場ということもあり、積極的に上値を試す展開とはならなかった。後半にかけては、ダウ平均や日経平均先物の上げ幅が縮小したことも重しとなり、じり安となった。
ユーロドルは、欧州時間に入り強まったユーロ売りの流れが継続し、24時前には1.0628ドルまで下押し4月22日以来の安値を更新した。売り一巡後は、底堅さを確認後やや買い戻されたが1.0656ドルまでと、買戻しの動きは限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 44,305.24 +306.52(+0.69%)
NASDAQ総合 USD 19,303.57 +13.08(+0.06%)
S&P500 USD 6,003.57 +6.96(+0.11%)
株式市場では、NYダウ平均やS&P500で史上最高値を更新した。トランプ次期政権が打ち出す減税や規制緩和が米景気を押し上げるとの期待が引き続き相場を支えた。ハイテク株比率が高いナスダックでも小幅ながら続伸し史上最高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.347% (+0.049)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.32 (-3.24%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,628.4 (-2.39%)
【日本】
為替(17時)
11月11日の東京外国為替市場は、安く寄り付いたものの底堅い推移をしたことで円売りが進行した。ドルの先高観や日銀の早期利上げ観測が後退していることも下値を支えた。欧州勢参入後にはドイツ与党の連立崩壊からドイツ政局不安への懸念が高まっていることで、ユーロ売りが先行した。
米ドル円は、安く寄り付いた日経平均株価がプラス圏を回復したことなどを支えに買いが入った。日経平均株価はやや上値が重たい展開となっているものの、先週末の下落幅を回復する動きが進み、14時台には153.66円まで上値を伸ばした。その後は持ち高の調整売りに押され153.31円まで下押すも、売り一巡後には再び買いが優勢となり17時までに153.66円まで回復した。
ユーロドルは、ドル円とユーロ円の上昇に挟まれる形で、小幅に上昇し1.0727ドルまで買われたものの、13時台には1.0707ドルまで下押すなど、小幅なレンジでの揉み合いとなった。欧州勢参入後はドイツの政局不安への懸念からユーロ売りが先行し、1.0685ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れる形で堅調に推移した。先週の全国人民大会で中国当局は、市場が期待した大規模財政出動がなかったことで中国株は軟調に推移したが、下押し圧力とはならず、14時過ぎには164.64円まで上値を伸ばした。欧州勢参入後は、ドイツ政局不安もありユーロ売りが先行したため164.14円まで下押したが、下げ渋った。
債券
日本国債10年 0.994% (-0.017)
【市場主要イベント】
12日 英 失業保険申請件数
13日 米 消費者物価指数
14日 ユーロ 7-9月期四半期GDP
米 パウエルFRB議長の発言
15日 日 7-9月期四半期実質GDP
英 7-9月期四半期GDP
米 小売売上高