【米国】米10年債利回りが一時4.00%を下回ったことで、ドル売りが優勢となった
為替(2025年4月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.05(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1050 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.39 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.33 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3100 (米ドル)
4月3日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領による関税政策発表により世界経済の悪化や貿易戦争拡大への懸念もあり、米10年債利回りが大幅に低下し全般でドル売りが優勢となった。米ISM非製造業景況指数(予想:53.0、結果:50.8)が市場予想を下回ったこともドル売りを促した。
米ドル円は、前日からのドル売りの流れを引き継ぎ、米10年債利回りが4.00%まで低下すると146円を割り込み145.19円まで下押した。米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことも相場の重しとなった。ただ急ピッチで下落した反動でショートカバーが入ると146.51円まで買い戻された。もっとも戻りは限定的で引き続き上値が重たい状態が続いた。
ユーロドルは、欧州時間に1.1144ドルまで急ピッチで上昇した反動から1.1038ドルまで失速したものの、米10年債利回りが一段と低下したことで底堅く推移した。米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで再びドル売りが強まったが、欧州時間高値を前に上値は抑えられた。その後は米10年債利回りが低下幅を縮小したことで、ややドルの買戻しが優勢となり、1.1021ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 40,545.92 -1,679.39(-3.97%)
NASDAQ総合 USD 16,547.84 -1,048.87(-5.96%)
S&P500 USD 5,396.51 -274.47(-4.83%)
株式市場は、トランプ米大統領が2日に発表した相互関税の詳細が「想定よりも厳しい内容だった」と受け止められると、世界経済の悪化や貿易戦争への懸念が一段と高まった。米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことも投資家心理を悪化させ、NYダウ平均は一時1700ドル超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.038% (-0.097)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.12 (-5.82%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,138.1 (-1.63%)
【日本】米相互関税の発表を受けて、全般でドル売りが優勢となりリスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
4月3日の東京外国為替市場は、前日にトランプ大統領が相互関税を発表し、一律で10%の基本税率を賦課し、日本・EU・中国には軒並み高い税率が賦課されることが発表されると、リスク・オフムードが優勢となり円の独歩高となった。また米10年債利回りが4.10%台を割り込んだことで全般でドル売りが優勢となった。
米ドル円は、前日にトランプ大統領が相互関税を発表し、全ての輸入品に対して一律10%の基本関税を課したうえで、日本が24%・EUが20%・中国は34%と主要国が軒並み高い税率だった事で売りが優勢となった。日経平均株価も急落したことも相場の重しとなり、目立った戻しもなく徐々に下値を切り下げていった。15時台には146.80円まで下押したが、147円割れでは下げ止まり147.47円まで下げ渋った。もっとも、上値も重く戻りは限定的だった。
ユーロドルは、トランプ大統領が発表した関税政策を受けてドル円の急落や米10年債利回りの大幅低下を受けてユーロ買い・ドル売りが活発化し16時過ぎには1.0990ドルまで上値を伸ばした。その後買いは一服するも仏・独・ユーロのサービス部門PMI改定値が軒並み上方修正されたことも支えに1.0942ドルまでの戻しとなった。
ユーロ円は、米相互関税の発表によりリスク・オフムードが一気に高まり、全般で円買いが進行した。早朝には160.10円まで下押したが、ユーロドルの上昇もあり9時台には161.44円まで下げ渋った。もっとも、ドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれる形で、澎湖王冠なくもみ合う展開が続いた。欧州勢参入後には161.79円まで買い戻されたが、欧州株価指数が大幅安の動きとなっていることもあり、引き続き上値は重たい展開となっている。
債券
日本国債10年 1.465% (-0.036)
【市場主要イベント】
4日 米 非農業部門雇用者数変化
加 新規雇用者数
米 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言