【米国】米10年債利回りが上昇しドル買いが先行したが、上昇幅を縮めた事でドル売りが優勢となった
為替(2024年11月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.59 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0592 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.74 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.95 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2675 (米ドル)
11月18日のニューヨーク外国為替市場は、手掛かり材料に欠ける中で米金利動向をにらんだ値動きとなった。ニューヨーク時間序盤には、米10年債利回りが4.49%台まで上昇したことでドル買いが先行したものの、その後は上昇幅を縮小し4.41%まで低下したことで全般でドル売りが優勢となった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.47%台まで上昇幅を拡大する中で、一時155.35円まで高値を更新した。全般で手掛かり材料に欠ける中で米金利動向をにらんだ展開となった。その後は買いが一巡すると、米10年債利回りが上昇幅を縮小したことなどが相場の重しとなり、徐々に上値を切り下げていった。28時台には154.56円まで下押した。
ユーロドルは、20時台に1.0532ドルまで下押したが、東京時間安値の1.0530ドルが目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。その後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことなどを背景に、ドル売りが優勢となり強含んだ。28時過ぎには1.0606ドルまで上昇し、先週末高値を上抜けた。
株式
NYダウ平均 USD 43,398.55 -40.63(-0.09%)
NASDAQ総合 USD 18,792.43 +113.89(+0.60%)
S&P500 USD 5,894.40 +24.54(+0.41%)
株式市場では、前日にパウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示すと、FRBによる利下げが市場予想よりも緩やかになるとの見方が強まり売りが広がった。週の初めに史上最高値を更新した後だけにポジション調整目的の売りも出やすかった。米ハイテク株比率が高いナスダックでは、決算内容が嫌気された半導体製造装置のアプライド。マテリアルズが9%超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.416% (-0.025)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.28 (+3.26%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,614.4 (+1.85%)
【日本】植田日銀総裁の発言もあり、円相場は神経質な値動きとなった
為替(17時)
11月18日の東京外国為替市場は、10時過ぎからの植田日銀総裁の講演を控え、タカ派発言への警戒感もある中で円買いでスタートした。ただ、植田日銀総裁の講演の中で、積極的な追加利上げの姿勢は見られず円売りが優勢となった。もっとも日経平均株価が軟調に推移していることで上値は重たく、方向感の出にくい相場となった。
米ドル円は、10時から予定されている植田日銀総裁の講演を前に、追加利上げへの警戒感もある中で153.82円まで弱含んだ。ただ植田日銀総裁の講演が警戒されたほどタカ派ではないと受け止められると、155.13円までドル高円安が進行した。ただ、155円台には売り意欲が強く、徐々に上値を切り下げていき15時台には154.29円まで売り戻された。その後は手掛かり材料にかける中で、154.50円前後でもみ合いとなった。
ユーロドルは、ドル円のドル売りを支えに1.0550ドルまでわずかに上値を伸ばした。ただ円中心の相場となり、動意が薄い中で徐々に上値を切り下げ、13時前には1.0530ドルまで下押した。その後は、徐々に買い戻されていたが1.05ドル台前半でのもみ合いに終始した。
ユーロ円は、ドル円同様に植田日銀総裁の発言への警戒感から、162.25円まで円買いが進行したが、植田日銀総裁の発言に積極的な利上げ姿勢は見られず、163.49円まで上値を伸ばした。ただドル円が失速すると13時過ぎには162.70円まで売り戻された。日経平均株価が軟調に推移していることも相場の重しとなった。欧州勢参入後には163.19円まで上値を伸ばしたが、積極的に上値を伸ばす展開とはならなかった。
債券
日本国債10年 1.078% (+0.011)
【市場主要イベント】
19日 ユーロ 消費者物価指数
加 消費者物価指数
20日 英 消費者物価指数
21日 南阿 中央銀行政策金利発表
米 新規失業保険申請件数
22日 日 消費者物価指数
独 国内総生産
米 PMI