【米国】全般で米感謝祭を前にした調整目的のドル売りが優勢となった
為替(2024年11月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.07 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0564 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.62 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.55 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2678 (米ドル)
11月27日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの低下を背景にドル売りが先行した。FRBが金融政策を決定するうえで重要視しているPCEデフレーターが、前年比では予想と一致したものの、前月比では大幅に伸びが拡大したことで、一時ドル買いが優勢となったものの、ロンドンフィキシングに絡んだドル売りフローが観測されると、再び全般でドル売りが優勢となった。
米ドル円は、10月米PCEデフレーターが前年比は予想通りとなったものの、前月比で伸びが拡大し、個人所得と個人消費支出が前月比で予想を上回る結果となると、一時的にドル円が緩み151.80円まで買い戻された。ただ、月末が近づくなかでロンドンフィキシングに絡んだドル売りのフローも観測されると、再びドル売りに押され150.45円まで下げ幅を拡大した。
ユーロドルは、米商務省が発表した7-9月期GDP改定値は実質で前期比年率∔2.8%と市場予想通りの結果となったが、同時に発表された個人消費とコアPCEが予想を下回ったため、ドル売りで反応した。また10月米耐久財受注額も予想より下回ったためユーロ買い・ドル売りを支えた。
株式
NYダウ平均 USD 44,722.35 -136.24(-0.30%)
NASDAQ総合 USD 19,061.78 -111.03(-0.57%)
S&P500 USD 5,998.71 -23.10(-0.38%)
株式市場では、NYダウ平均が6営業日ぶりに反落した。米景気の底堅さを背景に買いが入ると、プラス圏で推移する場面もあったが、連日で史上最高値を更新していた後だけに、短期的な過熱感が意識されると次第に売りが優勢となった。28日の米感謝祭の祝日を前に持ち高調整目的の売りも出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.250% (-0.050)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.59 (+0.10%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,662.2 (+1.14%)
【日本】日経平均株価の下落や米10年債利回りの低調な臼井威を背景に、全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
11月27日の東京外国為替市場は、トランプ次期大統領の関税政策に対する先行きの不透明感から投資家心理が悪化したことで、日経平均株価は売りが目立った。また米10年債利回りが低下幅を広げたことなどもあり、全般でドル売りが優勢となった。ニュージーランド準備銀行は市場予想通り、政策金利を0.50%下げたものの、一部では0.75%の利下げへの期待もあったことから、発表直後にはNZドル円は急騰した。
米ドル円は、日経平均株価が軟調に推移していることを受けて、ドル売り円買いが優勢となった。米感謝祭を前に持ち高調整の売りも重なって目立った戻りもないまま151.83円まで下げ幅を拡大した。時間外の米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなった。
ユーロドルは、ユーロ円が下落していることを受けてユーロ売りがやや優勢となった。ただドルも売られていることから大きくドル買い方向に動くことはなくじり安の展開となった。欧州勢参入後には米10年債利回りが低下していることを受けてドル売りが優勢となり、ユーロドルは1.0504ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円と同様に日経平均株価の低下を手掛かりにリスクオフの円買いが進んだ流れを受けて、売りが優勢となった。特に目立った戻しもなく159.35円まで下げ幅を拡大した。ただ欧州勢参入後にはユーロドルが上昇したことを受けて下げ渋ったものの、積極的に買い戻していく展開とはならず、上値が重たい状態が続いた。
債券
日本国債10年 1.073% (+0.003)
【市場主要イベント】
28日 ユーロ 消費者信頼感
独 消費者物価指数
29日 ユーロ 消費者物価指数
加 7-9月期四半期GDP