【米国】中国金融政策の変更で、コモディティや資源国通貨が上昇した
為替(2024年12月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.20 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0549 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.51 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.75 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2747 (米ドル)
12月9日のニューヨーク外国為替市場は、中国金融政策スタンスの変更によりコモディティ価格が上昇しているため、資源国通貨が買われた。資源国通貨に対してドル安が進むと、ユーロやポンドなど欧州通貨は買いが優勢となった。もっとも米10年債利回りが4.19%台まで上昇したことで24時以降にはドルの買戻しがやや優勢となった。
米ドル円は、中国金融政策変更をうけた円売りの流れがNYタイムに入っても続いた。先週末高値の150.70円を上抜けたことで、目先のストップロスも巻き込みながら151.34円まで上値を伸ばし、日通し高値を付けた。米10年債利回りが4.19%台まで上昇したことも相場を下支えした。
ユーロドルは、対円でのドル高や米10年債利回りの上昇をうけて、1.0557ドルまで上げ幅を縮めた。ただ豪ドルや南アフリカランドなど資源国通貨に対してドル安が進むと、ユーロドルもでもドル売りが出たことで、1.0594ドルまで上値を伸ばした。ただ米10年債利回りが上昇していることなどもあり、買い一服後はユーロ売り・ドル買いが進行し、1.0546ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 44,413.68 -220.75(-0.49%)
NASDAQ総合 USD 19,741.30 -114.02(-0.57%)
S&P500 USD 6,054.57 -34.18(-0.56%)
株式市場は、NYダウ平均が3日続落した。11日の米消費者物価指数や米卸売物価指数などの経済指標発表を前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。個別では、IBMやトラベラーズ、セールスフォースなどの下げが目立った。ハイテク株比率が高いナスダックでは、中国当局が独占禁止法などの疑いでエヌビディアの調査を開始すると伝わると、同社株が売られた。
債券・商品先物
米国債10年 4.199% (+0.050)
NY原油(WTI) USD/バレル 67.90 (+1.34%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,680.8 (1.00%)
【日本】中国景気の先行き期待から香港株が上昇し、リスク・オンの円売りが加速した
為替(17時)
12月9日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付いたものの下げに転じたことを受けて、全般で円買いが先行した。ただ欧州勢が参入すると円の売戻が優勢となった。中国共産党が中央政治局会議を開催し、金融政策スタンスを「適度に緩和的」と2011年以来、約13年ぶりに変更した。これにより中国景気先行き期待から香港株が上昇したことで、リスクオンの円売りが加速した。
米ドル円は、上昇して始まった日経平均株価が一転して下げに転じたことを受けて一時149.68円まで値を下げた。ただ日経平均株価が先週末安値を前に反発しプラス圏を回復したことで150.04円まで買い戻された。もっとも手掛かり材料が乏しい状態が続き、150円を挟んで小幅にもみ合った。欧州勢参入後には買いが優勢となり、17時までには150.34円まで上昇した。
ユーロドルは、じり安に推移し1.0550ドルまで下押したが底堅く下げ渋る展開となった。東京時間午後になるとロシア・ウクライナ情勢が緊迫化していることも重しとなり、下げ足を速め1.0531ドルまで下値を広げた。もっともユーロ円が大きく反発したことなどを受けて徐々に買戻しが優勢となり、17時までには1.0566ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、日経平均株価が下げに転じたことを受けて、ユーロ売り円買いが優勢となった。ユーロドルでユーロ売りが進んだことも相場の重しとなり、157.85円まで下押した。欧州勢が参入し始めると買戻しが進んだ。中国景気先行きへの期待感から香港株が上昇したことで、リスクオンの円売りが活発となったことも相場を下支えした。
債券
日本国債10年 1.043% (-0.005)
【市場主要イベント】
10日 豪 豪準備銀行 政策金利発表
11日 米 消費者物価指数
12日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の会見
13日 日 10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
英 10月月次国内総生産