【米国】米消費者物価指数の結果を受けて一時ドル売りが優勢となったが、すぐに買い戻された
為替(2024年12月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.58 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0491 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.09 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.48 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2745 (米ドル)
12月11日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:0.3%、結果:0.3%)が市場予想通りの結果であることが伝わると、12月FOMCで利下げ期待が高まり米10年債利回りの低下とともに全般でドル売りが優勢となった。もっともその後はすぐに米10年債利回りが、指標発表前の水準まで戻したことで、一転してドル買いが優勢となった。シカゴ・マーカンタイル取引所が出す「フェドウォッチ」では12月FOMCでの利下げ確立は86%台から95%台まで上昇した。
米ドル円は、米消費者物価指数の結果が市場予想通りの結果となると、12月FOMCでの利下げ期待がさらに高まると米10年債利回りが低下した。指標発表直後には一時152.84円と日通し高値を付けて物のすぐに失速し、151.91円まで下押した。ただ、米10年債利回りが消費者物価指数発表前の水準を上回る4.25%台まで上昇したことで、152.71円まで買い戻された。もっとも再度高値更新をする勢いはなかった。
ユーロドルは、米消費者物価指数発表直後に米10年債利回りの低下とともに、一時1.0537ドルドルまで上値を伸ばしたが、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、上値は重たくなり失速した。その後は米10年債利回りが4.27%台まで上昇したことでドル買いが優勢となり、1.0479ドルまで下押し日通し安値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 44,150.60 -108.99(-0.24%)
NASDAQ総合 USD 20,033.61 +344.63(+1.75%)
S&P500 USD 6,084.19 +47.88(+0.79%)
株式市場は、11月米消費者物価指数が市場予想通りの結果となると、米利下げ観測が高まりハイテク株を中心に買いが広がった。ただ、ディフェンシブ株や景気敏感株の一角が売られるとNYダウ平均は下げに転じた。ユナイテッド・ヘルスグループが5.5%超の大幅安となり、NYダウ平均を押し下げた。一方でハイテク関連株比率が高いナスダックでは、テスラが6%近く上昇し、ナスダックは史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.271% (+0.041)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.92 (+2.67%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,752.7 (1.26%)
【日本】中国当局が人民元安を容認したことで、人民元に連れてユーロや豪ドルも売られた
為替(17時)
12月11日の東京外国為替市場は、日経平均株価が軟調に推移したことを受けて全般で円高が優勢となった。ドル円で調整目的のドル売りが優勢となった事も円買いを後押しした。16時を過ぎると一部報道で「中国当局はトランプ関税をにらみ、中国東京は人民元安の容認を検討している」と伝わるとオフショア人民元(CNH)が急落した。それにつれて、ユーロや豪ドルにも売りが入った。
米ドル円は、前日まで2日間の連続で上昇していたこともあり、調整目的のドル売り・円買いが入りやすかった。12時過ぎには151.41円まで下押した。もっとも、その後は時間外の米10年債利回りが4.23%台まで上昇したほか、日経平均株価が下げ幅を縮小したこともあり、151.78円台まで買い戻された。ただ、人民元関連の報道でクロス円が全般で軟調に推移すると、151.41円まで下押した。
ユーロドルは、ドル円でのドル売りに影響されて1.0539ドルまで上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが4.23%まで上昇したことを受けて、ドル買いが優勢となった。16時台になると中国当局が人民元安容認を検討する可能性が報じられると、対ドルでも軟調となった。CNHの動きに影響された。前日安値の1.0499ドルを割り込み1.0487ドルまで日通し安値を更新した。
ユーロ円は、日経平均株価安が重しとなる中で、全般で円買いが優勢となると、159.44円まで下落したが、下げ一巡後はドル円に連れて159.78円まで上値を伸ばした。一部報道で中国当局が人民元安を容認する可能性について報じられると、ユーロドルの下落につられる形で、158.88円まで安値を更新した。
債券
日本国債10年 1.067% (+0.005)
【市場主要イベント】
12日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の会見
13日 日 10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
英 10月月次国内総生産