【米国】米雇用指標が予想を下回ったことでドル売りが進むも、米卸売物価指数は予想を上回り買戻しが優勢となった
為替(2024年12月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.64 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0466 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.78 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.38 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2669 (米ドル)
12月12日のニューヨーク外国為替市場は、前週分の米新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果:24.2万件)が予想を下回るとドル売りが優勢となったが、同時に発表された米卸売物価指数(予想:2.6%、結果:3.0%)が予想を上回った事でドルの買戻しが優勢となった。資源国通貨が対ドルで軟調に推移したこともドルの買戻しを下支えした。なおECBは市場予想通りに0.25%の利下げを決定した。
米ドル円は、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことが伝わると、一時151.79円の日通し安値を付けたが、売り一巡後には徐々に下値を切り上げた。同時に発表された米卸売物価指数が予想を上回った事から、ドル売りの反応は一時的となった。引けまでには152.67円まで買戻しが進んだ。
ユーロドルは、ECBが0.25%の利下げを決定し市場予想通りの結果となった。ただ、声明では「必要な限り金利を制限的に維持する」との文言を削除し2024年~2026年のインフレ見通しを引き下げた。もっとも、2日の安値が目先のサポートとして意識されると、買戻しが優勢となり、24時過ぎには1.0520ドルまで上値を伸ばしたものの、資源国通貨が対ドルで軟調に推移していることを背景に、ユーロ売り・ドル買いが進み1.0463ドルまで売り戻されるなど、荒い値動きとなった。
株式
NYダウ平均 USD 43,916.49 -234.11(-0.53%)
NASDAQ総合 USD 19,905.19 -128.42(-0.64%)
S&P500 USD 6,051.70 -32.49(-0.53%)
株式市場は、米10年債利回りが上昇したことで状y層が目立っていた高PERのハイテク株に売りが出た。また、前日に急落していたユナイテッドヘルスグループはこの日も軟調に推移した。ハイテク株比率が高いナスダックは、前日に史上初の2万ドル台を記録した後だけに、利益確定目的の売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.326% (+0.055)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.77 (-0.21%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,704.1 (-1.76%)
【日本】日銀の12月利上げ観測が後退したことで、円売りが進行した
為替(17時)
12月12日の東京外国為替市場は、日経平均株価が大幅に上昇して始まったことで円売りが先行したものの、その後は上げ幅を縮めた事で円買いが優勢となった。その後一部報道で「日銀は利上げを急いでいない」との報道が伝わると、年内の利上げ観測が後退し、全般で円売りが加速した。最も欧州勢参入後はドル売りが先行した。
米ドル円は、前日に152.80円台の高値圏まで上値を伸ばしたことで、やや利益確定目的の売りも入りやすく、売りが先行した。日経平均株価が上げ幅を縮めた事も重しとなり、一時151.94円まで下押した。その後は一部報道で「日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの認識が広がっている」との一部報道が伝わると、本邦長期金利の低下とともに152.76円まで上値を伸ばした。最も前日高値の152.84円が目先のレジスタンスとして意識されると、上値が重たくなり、152.27円まで売り戻された。
ユーロドルは、動意が薄く欧州勢の参入待ちとなり、小幅なレンジ内で上下した。欧州勢がドル売りで参入すると、買いが優勢となり1.0530ドルまで上値を伸ばした。ただ前日の高値1.0537ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、上値が重たくなり失速した。米10年債利回りが反発上昇し始めたことも相場の重しとなった。
ユーロ円は、東京市場オープン直後に買いがやや優勢となったが、上値は重たく159.63円まで下押した。高く寄り付いた日経平均株価が上げ幅を縮めた事も相場の重しとなった。ただ一部報道で日銀の12月利上げへの期待が後退した事で買戻しが優勢となった。17時までには160.53円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.045% (-0.022)
【市場主要イベント】
13日 日 10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
英 10月月次国内総生産