【米国】0.25%の利下げが予想れている米FOMCを前にして、米市場後半は調整のドル売りが優勢となった
為替(2024年12月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.14(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0507 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.97 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.49 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2681 (米ドル)
12月16日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の年内利上げ観測の後退を背景に円売り地合いが継続した。NY連銀製造業景気指数や米製造業購買担当者景気指数は予想を下回る結果となったものの、サービス部門や総合購買担当者景気指数は予想を上回り強弱入り混じる結果となった。ドル買いが先行していた相場だったが、0.25%の利下げが予想されているFOMCを前に警戒感も高まり、やや後半には調整目的のドル売りもでた。
米ドル円は、日銀利上げ見送り観測が高まっている事をうけた円売りが継続し、24時過ぎには一時154.47円まで上値を伸ばした。米10年債利回りが低下幅を縮小したことも相場を下支えした。ただ明日からのFOMCで0.25%の利下げが予想されていることへの警戒感もあり、買い一巡後は上値が重たくなり、154.00円まで売り戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが低下幅を縮小したことを受けて、24時前には1.0474ドルまで下押し日通し安値を付けた。その後は独10年債利回りが2.25%あたりまで持ち直したことなどを背景に、ユーロ買いが進み、28時過ぎには1.0522ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 43,722.29 -105.65(-0.24%)
NASDAQ総合 USD 20,173.74 +249.21(+1.25%)
S&P500 USD 6,074.47 +23.65(+0.39%)
株式市場は、NYダウ平均は8日続落した。ハイテク株の一角に売りが出ると下げに転じたユナイテッド・ヘルスグループが軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を129ドル程度押し下げた。一方で、ハイテク株比率が高いナスダックは続伸し史上最高値を更新して取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.395% (-0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.15 (-0.76%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,670.3 (-0.54%)
【日本】日銀利上げ観測の後退から、全般で、円売りが先行した
為替(17時)
12月16日の東京外国為替市場は、前週末に米格付会社のムーディーズが、フランスの信用格付けを引き下げた事で、ユーロ売りが先行した。一方で日銀の利上げ観測の見送り期待の高まりや、日経平均株価が堅調に推移したことで円は売られる展開となった。ラガルドECB総裁は「さらなる利下げが予定されており、その方向性は明確だ」と発言した。
米ドル円は、東京オープン直後に153.31まで下押したものの、日経平均株価が上昇し多ことを受けて下げ渋った。仲値にかけては買いが観測されたほか、日銀の利上げ見送り観測が高まっている事も支えに一時153.96円まで上値を伸ばした。その一方で節目となる154円を前にして海外が一服すると上値は重たくなり、日経平均株価の失速や時間外の米10年債利回りが低下したことを受けて、153.47円まで押し戻された。
ユーロドルは、先週末に米格付け会社ムーディーズがフランスの信用格付けを「Aa2」から「Aa3」に引き下げた事で、早朝に1.0483ドルまで下押したが、売り一巡っ後はショートカバーが入り、1.0522ドルまで上値を伸ばした。その後は上値が重たくなり、ラガルドECB総裁の発言もあり、ややユーロ売りが優勢となり17時過ぎには1.0499ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、前週末にフランスの格付けが引き下げられたことで、ややした窓を開けてのオープンとなった。ただ、その後は日銀が利上げを見送るとの期待から円売りが進行し、161.97円まで上値を伸ばした。もっとも節目の162円を前にすると上値が重たくなり、ドル円の下落につれる形で、ユーロ売り・円買いが優勢となった。
債券
日本国債10年 1.067% (+0.022)
【市場主要イベント】
16日 ユーロ ラガルドECB総裁の発言
17日 米 小売売上高
18日 ユーロ 11月消費者物価指数
米 FOMC政策金利発表
19日 日 日銀金融政策決定会合
新 7-9月期四半期GDP
英 ECB政策金利発表
米 7-9月期四半期実質GDP
20日 日 11月全国消費者物価指数
米 11月個人消費支出(PCEデフレーター)