【米国】米経済指標の良好な結果を受けて全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年12月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.31(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0367 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.11 (円)
ポンド円 GBP/JPY 196.69 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2501 (米ドル)
12月19日のニューヨーク外国為替市場は、日本時間の日銀の金融政策決定会合にて政策金利維持が公表され、市場では「日銀は利上げを急いでいない」という見方が強まり、円売りが加速した。ニューヨーク時間でも米経済指標の良好な結果をうけて、円売り地合いは継続した。
米ドル円は、7-9月期米GDP確定値や前週分の新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数など、米経済指標が良好な内容だったことが伝わると、米10年債利回りが一時4.5923%と高水準を記録した。それに伴いドル円は25時台には157.80円と7月以来の高値を更新した。
ユーロドルは、前日のFOMC後の大幅下落に対する反動から、日本時間にはショートカバーが入り1.0422ドルまで上値を伸ばしたものの、買戻しはあくまでもポジション調整の域を出ることはなく、長続きしなかった。NY市場では米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが目立ち、26時過ぎには1.0354ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 42,336.33 +28.86(+0.06%)
NASDAQ総合 USD 19,369.58 -11.29(-0.05%)
S&P500 USD 5,866.07 -3.14(-0.05%)
株式市場は、NYダウ平均で10日続落を記録した後だけに短期的な戻りを期待した買戻しが先行し一時460ドル超上昇した。相場の過熱感が薄れ、主力株の一角に自律反発を期待した買いが入った。ただ米10年債利回りの上昇が続く中で、買いの勢いは続かず引けにかけては弱含んだ。ハイテク株比率が高いナスダックは小幅ながら3日続落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.566% (+0.064)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.04 (-0.49%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,612.1 (+0.19%)
【日本】日銀は金融政策決定会合にて金融政策を0.25%の現状維持とすることを決定した
為替(17時)
12月19日の東京外国為替市場は、日銀が金融政策決定会合にて政策金利を0.25%に据え置くことを決定したことで、円売りが加速した。声明では「経済・物価を巡る不確実性は引き続き高い状態」とした。またその後の植田日銀総裁の記者会見では、「見通し通り実現すれば政策金利を引き上げる」としながらも「来年の春闘などの情報も必要」「毎回利上げしていくようなパスにはなりにくい」「次の利上げの判断に至るまでには、もう1ノッチほしい」と慎重な姿勢を見せた。
米ドル円は、安く寄り付いた日経平均株価が下げ幅を縮小すると、154.89円まで上値を伸ばした。ただ買いが一巡すると154.45円まで押し戻されるなど荒い値動きとなった。正午前には日銀が政策金利を0.25%に据え置くことを公表すると再び円売り・ドル買いが優勢となった。植田日銀総裁の記者会見では「来年の春闘などの情報も必要となる」「輸入物価の対前年比は落ち着いている」と述べ、市場では日銀は円安についてさほど懸念していないとの見方から、156.77円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、前日に大きく下落した反動から、買い戻しが優勢となった。日銀の政策金利公表で対円でユーロ買いが進んだことを背景に1.0390ドルまで上値を伸ばした。ただその後は、1.0400ドルに控えるNYカットオプションが上値を抑える展開となり、もみ合いとなった。植田日銀総裁の会見が始まると、対円でユーロが大幅に上昇したことにつられて、ユーロドルも1.0409ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、日経平均株価の下げ幅縮小などを眺めながら、160.75円まで上値を伸ばした。ただ日銀金融政策決定会合の結果公表を前に、160.26円まで売り戻されるなど荒い値動きとなった。日銀が政策金利を据え置くことが公表されると、ユーロ買い・円売りが優勢となった。植田日銀総裁の甲斐ケインが始めるとドル円の上昇に連れて、ユーロ円でも円売りが加速し162.96円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.055% (-0.008)
【市場主要イベント】
20日 日 11月全国消費者物価指数
米 11月個人消費支出(PCEデフレーター)