為替(2024年12月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.64 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0466 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.78 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.38 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2669 (米ドル)
米ドル円
16日(月)は、東京オープン直後に153.31まで下押したものの、日経平均株価が上昇し多ことを受けて下げ渋った。仲値にかけては買いが観測されたほか、日銀の利上げ見送り観測が高まっている事も支えに一時153.96円まで上値を伸ばした。その一方で節目となる154円を前にして海外が一服すると上値は重たくなり、日経平均株価の失速や時間外の米10年債利回りが低下したことを受けて、153.47円まで押し戻された。日銀利上げ見送り観測が高まっている事をうけた円売りが継続し、24時過ぎには一時154.47円まで上値を伸ばした。米10年債利回りが低下幅を縮小したことも相場を下支えした。ただ明日からのFOMCで0.25%の利下げが予想されていることへの警戒感もあり、買い一巡後は上値が重たくなり、154.00円まで売り戻された。
17日(火)は、東京オープン直後に154.00円まで下押すも、節目がサポートとして意識されると下げ渋り、仲値にかけて154.34円まで上値を伸ばした。その後は前日高値の154.47円が目先のレジスタンスとして意識され、上値が重たくなり153.79円まで売り戻された。もっともその後は、FOMCでのタカ派的な金利決定を期待した買いが入り154.25円まで買い戻された。日米の政策金利決定を前に方向感に欠ける展開となった。11月米小売売上高は予想を上回ったものの、自動車を除くコア指数は予想を下回ったことで、全般でドル売りが先行した。11月米鉱工業生産が予想を下回ったことも相場の重しとなり一時153.15円まで下押した。米10年債利回りが一時4.375%まで低下したことも相場の重しとなった。
18日(水)は、東京時間中値にかけて153.76円まで上昇するも、上値は重たく小幅なレンジで揉み合いが続いた。後場に入ると日経平均株価が一時250円近く下落したことで、円買いが優勢となり、153.33円まで下押した。欧州勢が参入すると、全般でドル買いが強まった流れに沿い153.64円まで買い戻された。小幅に上値は切り上げ25時台には154.08円まで上値を伸ばしたものの、FOMCの結果公表を前に様子見ムードが広がり、小幅なレンジで神経質に上下した。FOMCで市場予想通りの0.25%利下げの結果公表されたものの「来年の利下げペースは鈍化する」といった「タカ派的な利下げ」だったことを受けて一時154.77円まで急反発した。
19日(木)は、安く寄り付いた日経平均株価が下げ幅を縮小すると、154.89円まで上値を伸ばした。ただ買いが一巡すると154.45円まで押し戻されるなど荒い値動きとなった。正午前には日銀が政策金利を0.25%に据え置くことを公表すると再び円売り・ドル買いが優勢となった。植田日銀総裁の記者会見では「来年の春闘などの情報も必要となる」「輸入物価の対前年比は落ち着いている」と述べ、市場では日銀は円安についてさほど懸念していないとの見方から、156.77円まで上値を伸ばした。7-9月期米GDP確定値や前週分の新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数など、米経済指標が良好な内容だったことが伝わると、米10年債利回りが一時4.5923%と高水準を記録した。それに伴いドル円は25時台には157.80円と7月以来の高値を更新した。
ユーロドル
16日(月)は、先週末に米格付け会社ムーディーズがフランスの信用格付けを「Aa2」から「Aa3」に引き下げた事で、早朝に1.0483ドルまで下押したが、売り一巡っ後はショートカバーが入り、1.0522ドルまで上値を伸ばした。その後は上値が重たくなり、ラガルドECB総裁の発言もあり、ややユーロ売りが優勢となり17時過ぎには1.0499ドルまで下値を広げた。米10年債利回りが低下幅を縮小したことを受けて、24時前には1.0474ドルまで下押し日通し安値を付けた。その後は独10年債利回りが2.25%あたりまで持ち直したことなどを背景に、ユーロ買いが進み、28時過ぎには1.0522ドルまで上値を伸ばした。
17日(火)は、時間外の米10年債利回りが小幅に低下していることなどを背景に、ユーロ買いドル売りが進行し、1.0534ドルまで上値を伸ばした。ただ一段の買いを後押しするような材料はなく、買いが一巡後は売りに押され15時過ぎには1.0497ドルまで下げ幅を拡大した。対資源国通貨でドル高が進んだことも相場の重しとなった。米経済指標の結果や米10年債利回りの低下を受けてユーロ買い・ドル売りがやや優勢となった。その後は対円でドルもユーロも揉み合ったことから、同意の薄い展開となった。引けにかけてはユーロ円が軟調に推移したことから、ユーロドルでもユーロ売りがやや優勢となったものの、レンジ幅を大きく広げる展開とはならなかった。
18日(水)は、ユーロ円の上昇を背景に買いが先行し1.0502ドルまで上昇した。その後はわずかに上値を伸ばしながらも小幅なレンジでの揉み合いが続いた。16時前には1.0512ドルまで上値を伸ばしたものの、欧州勢参入後には全般でドル買いが優勢となり、1.0493ドルまで売り戻された。FOMCの結果公表を前に調整のドル買いフローが入り、26時前には1.0466ドルまでユーロ売り・ドル買いが進んだ。FOMCの結果公表では、市場予想通りの0.25%の利下げとなった他、FOMCメンバーの金利見通しで来年の利下げペースが鈍化するとの見通しから、ドル買いが優勢となり、1.0343ドルまでユーロ安・ドル高が進んだ。もっとも11月22日の安値1.0331ドルを前に下げ渋った。
19日(木)は、前日に大きく下落した反動から、買い戻しが優勢となった。日銀の政策金利公表で対円でユーロ買いが進んだことを背景に1.0390ドルまで上値を伸ばした。ただその後は、1.0400ドルに控えるNYカットオプションが上値を抑える展開となり、もみ合いとなった。植田日銀総裁の会見が始まると、対円でユーロが大幅に上昇したことにつられて、ユーロドルも1.0409ドルまで上値を伸ばした。前日のFOMC後の大幅下落に対する反動から、日本時間にはショートカバーが入り1.0422ドルまで上値を伸ばしたものの、買戻しはあくまでもポジション調整の域を出ることはなく、長続きしなかった。NY市場では米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが目立ち、26時過ぎには1.0354ドルまで下押した。
ユーロ円
16日(月)は、前週末にフランスの格付けが引き下げられたことで、ややした窓を開けてのオープンとなった。ただ、その後は日銀が利上げを見送るとの期待から円売りが進行し、161.97円まで上値を伸ばした。もっとも節目の162円を前にすると上値が重たくなり、ドル円の下落につれる形で、ユーロ売り・円買いが優勢となった。
17日(火)は、日経平均株価が上昇して始まったことを受けて円売りが加速し、東京仲値にかけて162.46円まで上値を伸ばした。ただその後は日経平均株価が上げ幅を縮小したことで上値が重たくなり、161.79円まで下押した。その後ややもみ合ったが、欧州先物市場が軟調に推移したことでリスク回避の売りが優勢となり17時までに161.61円まで下押した。
18日(水)は、東京オープンから仲値にかけて、ユーロ買い・円売りが先行し161.46円まで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後は上値が重たくなり161.30円台を中心に揉みあいの展開となった。後場には日経平均株価が下げ幅を拡大すると徐々に円買いが優勢となり161.01円まで下押した。欧州勢参入後にはドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれる形で、方向感なく揉み合った。
19日(木)は、日経平均株価の下げ幅縮小などを眺めながら、160.75円まで上値を伸ばした。ただ日銀金融政策決定会合の結果公表を前に、160.26円まで売り戻されるなど荒い値動きとなった。日銀が政策金利を据え置くことが公表されると、ユーロ買い・円売りが優勢となった。植田日銀総裁の甲斐ケインが始めるとドル円の上昇に連れて、ユーロ円でも円売りが加速し162.96円まで上値を伸ばした。
12月16日 9時00分 ~12月20日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 153.15~157.80(円)
ユーロドル EUR/USD 1.0343~1.0534(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.79~163.79(円)
ポンドドル GBP/USD 1.2500~1.2728(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 193.64~198.93(円)
株式
16日(月)は、NYダウ平均は8日続落した。ハイテク株の一角に売りが出ると下げに転じたユナイテッド・ヘルスグループが軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を129ドル程度押し下げた。一方で、ハイテク株比率が高いナスダックは続伸し史上最高値を更新して取引を終えた。
17日(火)は、FOMCの結果公表を控えた警戒感から、売りが出やすかった。ユナイテッドヘルス・グループがこの日も軟調に推移し、1銘柄でNYダウ平均を78ドル程度押し下げた。ハイテク株比率が高いナスダックは史上最高値を更新していた後だけに利益確定目的の売りも出て、3営業日ぶりに反落した。
18日(水)は、FOMCで市場予想通り0.25%の利下げが決定されたが、メンバーの金利見通し(ドット・プロット)で来年の利下げペースが鈍化するとの見通しが示されると、金利高止まりへの警戒感から売りが優勢となった。ハイテク株比率が高いナスダックでも、大幅に下落した。
19日(木)は、NYダウ平均で10日続落を記録した後だけに短期的な戻りを期待した買戻しが先行し一時460ドル超上昇した。相場の過熱感が薄れ、主力株の一角に自律反発を期待した買いが入った。ただ米10年債利回りの上昇が続く中で、買いの勢いは続かず引けにかけては弱含んだ。ハイテク株比率が高いナスダックは小幅ながら3日続落した。