【米国】米JOLTS求人件数が良好な結果となったことで、ドル買いが優勢となった
為替(2024年12月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.44 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0508 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 157.04 (円)
ポンド円 GBP/JPY 189.36 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2670 (米ドル)
12月3日のニューヨーク外国為替市場は、韓国の尹大統領が「野党が国政を麻痺させている」として非常戒厳を宣布したことを受けて、リスク回避の円買いが進行し韓国ウォンは急落した。韓国国会では警察官が入り口を封鎖し、野党議員の入場を阻止した。パク・アンス陸軍大将は「すべてのメディアと出版社を管理下に置く」「国会および政党の活動を禁止する」との命令を下しており、韓国国内は混乱に陥っている。
米ドル円は、米10年債利回りが一時4.16%台まで低下したことを受けて23時台には148.63円まで下押した。韓国で「野党が国政を麻痺させている」として尹大統領が非常戒厳を宣布したことによるリスクオフの円買いが進行したことも相場の重しとなった。もっとも米JOLTS求人件数が予想を上回る結果だったことが伝わると149.51円まで買戻しが進んだ。ただ韓国リスクの高まりをうけて、上値は重たく150円手前では上値が重たくなった。
ユーロドルは、ややユーロ買いが優勢で進んだものの、米JOLTS求人件数が予想を上回る結果となったことでドル買いが優勢となり、24時台には1.0492ドルまで下押した。ただ節目の1.05ドル前後では買い圧力も強く、すぐに買い戻しが進み1.0534ドルまで上値を伸ばし日通し高値をつけた。もっともECBの利下げ観測もある中で、上値を積極的に試していく展開とはならなかった。
株式
NYダウ平均 USD 44,705.55 -75.09(-0.16%)
NASDAQ総合 USD 19,480.33 +76.75(+0.39%)
S&P500 USD 6,049.66 +3.74(+0.06%)
株式市場は、前日に引き続き上値付近では利益確定目的の売りが出やすかったものの、下値も限定的だった。週末の11月雇用統計をはじめとした重要指標の発表を控える中で、相場は様子見ムードが広がった。ナスダックやS&P500は史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.234% (+0.046)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.74 (+2.72%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,664.3 (+0.15%)
【日本】日経平均株価が前日終値対比で一時900円超高となったことを受けて全般で円売りが優勢となった
為替(17時)
12月3日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き一時900円超高まで上昇したことを背景に、投資家のリスク志向が改善し円売りが加速した。また米10年債利回りが上昇したことを背景にドル買いも強まった。前日まで売りが続いていたユーロは欧州勢参入後にやや買い戻しが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が高く寄り付き大幅に上昇したことをけて投資家のリスク志向改善を意識した円売りが強まった。時間外の米10年債利回りが4.20%台まで上昇したことも相場を下支えし、一時150.23円まで上値を伸ばした。ただ対欧州通貨などでややドル売りが進んだ影響を受けて徐々に上値が重たくなり、持ち高調整目的の売りに押された。
ユーロドルは、狭いレンジ内での推移が続いた。米10年債利回りが上昇していることでややユーロ売り・ドル買いが優勢となったものの下値は1.048ドルまでにとどまった。欧州勢参加後には新規材料があったわけではないが、前日の下落の反動もありユーロ買いが進み1.0511ドルまで買戻しが進んだ。
ユーロ円は、日経平均株価が堅調に推移していることを背景に円売りが進んだ。13時台には157.51円まで上値を伸ばした。ただユーロドルではユーロ売り・ドル買いが進んでいることもあり、積極的に上値を試す展開とはならず、揉み合いが続いた。欧州勢参入後にはユーロドルでユーロ買いが進行したことを受けて17時までに157.59円と日通し高値を付けた。
債券
日本国債10年 1.077% (+0.01)
【市場主要イベント】
4日 豪 7-9月期四半期国内総生産
米 11月ADP雇用統計
5日 独 10月製造業新規受注
米 前週分新規失業保険申請件数
6日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
米 11月非農業部門雇用者数変化