【米国】米経済指標の低調な結果を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年12月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.50 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0512 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 158.22 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.18 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2701 (米ドル)
12月4日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.27%台まで上昇したことでドル買いが優勢となった。もっとも、ADP雇用統計(予想:15.0万人、結果:14.6万人)やISM非製造業景況指数(予想:55.5、結果:52.1)では予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。ラガルドECB総裁は議会証言で景気先行きの不透明感について指摘したほか、金利について「依然として景気抑制的な水準」「利下げは続けるが、ペースについては言及しない」と発言した。
米ドル円は、米10年債利回りが4.27%台まで上昇し、日銀の年内利上げの可能性が後退したとの思惑が意識されたことから、一時151.22円まで上値を伸ばした。もっともADP雇用統計が予想を下回ったことで上値は重たくなり149.98円まで押し戻された。また米ISM非製造業景況指数が予想より弱い内容だったことが伝わったことも相場の重しとなった。
ユーロドルは、米10年債利回りが4.27%台まで上昇したことを受けて、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けて前日安値の1.0481ドルを下抜けて1.0473ドルまで下げ幅を拡大した。ただ、売りは続かず、低調なISM非製造業景況指数の結果を受けて、1.0518ドルまで反発した。
株式
NYダウ平均 USD 45,011.98 +306.43(+0.68%)
NASDAQ総合 USD 19,732.87 +252.54(+1.29%)
S&P500 USD 6,086.22 +36.56(+0.60%)
株式市場は、前日引け後の決算発表が好感されたセールスフォースが11%超上昇し、NYダウ平均を大きく押し上げた。弱い米経済指標が続いている事で、利下げ観測が高まっていることも相場を押し上げた。ハイテク株比率が高いナスダックでは、アルファベットやオラクルなどの上昇が目立ち連日で史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.182% (-0.052)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.59 (-1.64%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,674.5 (+0.38%)
【日本】日銀の12月会合での政策維持の可能性についての報道が伝わると、円売りが加速した
為替(17時)
12月4日の東京外国為替市場は、前日深夜に韓国の尹大統領が非常戒厳令を発令したことによるリスクオフの円買いが一服したことで、円売りが優勢となった。一部報道で「12月の日銀金融政策決定会合では、政策維持の可能性」と報じると、海外勢を中心に円売りが優勢となった。またフィンランド中銀総裁は「ECBの金融緩和は今後数か月続く」「12月利下げ根拠はさらに増えるだろう」といった発言をした。
米ドル円は、前日に伝わった韓国の尹大統領による非常戒厳例の発令を手掛かりにしたリスクオフの円買いが一巡し、本邦実需からの買いなどが支えとなり強含んだ。午後に入ると一部報道で「日銀が12月金融政策決定会合で政策を維持する可能性がある」と報じると、海外勢などからの円売り・ドル買いが強まりさらに上値を伸ばした。前日高値の150.24円を上抜けると、150.53円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ややユーロ売り優勢でスタートしたものの方向感に欠ける相場となった。12時過ぎには1.0481ドルまで下押したものの、前日安値の1.0481ドル手前で底堅さを確認すると、買戻しが入り16時前には1.0528ドルまで上値を伸ばした。もっとも前日高値の1.0535ドルを前にして上値は重たくなり、売り戻された。
ユーロ円は、ユーロドルの売りに押されて12時過ぎには156.97円まで下押した。もっとも全般で円売りが加速していることもあり買戻しが優勢となった。17時過ぎには158.26円まで上値を伸ばし、前日高値の157.97円を上抜けて日通し高値を付けた。
債券
日本国債10年 1.059% (-0.018)
【市場主要イベント】
4日 豪 7-9月期四半期国内総生産
米 11月ADP雇用統計
5日 独 10月製造業新規受注
米 前週分新規失業保険申請件数
6日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
米 11月非農業部門雇用者数変化