【今週のハイライト】FRB早期利下げには期待と不安が交錯、米国株は高値圏でもみ合い

為替(2024年3月1日 6時00分)
米ドル円         USD/JPY   149.91  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0808  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   162.03 (円)
ポンド円         GBP/JPY   189.24  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2623  (米ドル)

米ドル円
26(月)の東京時間は、150.4円を挟み揉み合いでスタートし方向感なく推移した。東京時間終了後には、米10年債利回りが上昇に転じドル円も上昇した。1月米新築住宅販売件数(予想:68.0万件、結果:66.1万件)は予想を下回る結果となるも、なお需要は堅調でドル円は堅調に推移した。
27日(火)は、日経平均株価が高値圏への警戒や利確売りから、一時マイナス権威下落したことを受け、高い水準で積みあがっていた円売りのポジションを圧縮する形で、円が買い戻された。また米耐久財受注(予想:-4.5%、結果:-6.1%)の予想を下回る結果を受け一時150.07円まで安値を押し下げるも、その後はドルが買い戻された。
28日(水)は底堅く、堅調に推移した。17時台には26日の高値に迫るも押し戻されたが、深夜になるとわずかに26日の高値を上抜けた。ただ上値は重く150.69円前後で揉み合いが続いた。
29日(木)は、高田日銀審議官の「2%目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」との見解を示したことで、日銀による早期のマイナス金利解除を期待した円買いが進行した。ニューヨーク時間オープン後は、東京時間の下落の流れを変えられずに上値の重たい展開となり、150.15円の高値を付けた後には、米10年債利回りの低下を受けて、149.20円まで安値を押し下げた。ロンドンフィキシングにかけては、ドル買いの流れがでて、150円台を回復するも勢いは続かず再び押し戻され、149.92円で引けた。

ユーロドル
26日(月)は、東京オープンからドル買いが進み1.0812ドルまで押し下げたが、底値は固く、午後以降はドル売りユーロ買いが進み堅調に推移した。東京時間が引けた後にもユーロ買いの流れは続き、1.0859ドルまで高値を伸ばした。その後は調整が入り、ドルが買い戻され揉み合いが続いた。
27日(火)は、午前中はもみ合いが続いたが米10年債利回りの低下を受けて上昇し、26日の高値を上抜けた。2月の消費者物価信頼感指数が予想を下回ると、伸び悩んだ。その後は徐々に安値を切り下げながら揉み合った。
28日(水)は、東京オープンからユーロ売りドル買いが進行し18時台に1.0796ドルの安値を付けた。しかしその後はショートカバーが入り東京オープン後の高値まで戻すも勢いはなく上値を抑えられ、1.083ドル前後でもみ合った。
29日(木)は円買いが進行したことで、ドル円もユーロ円も下落した。そこに挟まれたユーロドルは方向感なく揉み合いが続いた。ロンドンフィキシングにかけて、ユーロ売りドル買いが進行し前日安値の1.0797ドルの安値を割り込み、1.0795ドルの安値を付けた。その後はドル買いが一服するも、戻しは限定的で揉み合いが続き1.0808ドルで引けた。

ユーロ円
26日(月)は、東京オープンから円が買われ162.56円まで安値を押し下げた。しかし底値は固く、その後はユーロ買いの流れとなり早朝の高値を上抜けて堅調に推移し、ニューヨーク時間には、163.72円の高値を付けた。
27日(火)は、午前中はもみ合いが続き東京時間の引けにかけて、ドル円の下落につられてユーロ円も下落し、162.89円の安値を付けた。その後は買い戻しが入るも勢いはなく163.2円前後で揉み合い引けた。
28日(水)は東京時間に揉み合い、ロンドンオープン後に安値を押し下げるもユーロドルの反発上昇に合わせて、ユーロ円も上昇した。その後は東京時間の高値を上抜け163.40円まで値を伸ばした。その後は163.3円付近で揉み合いが続いた。一時162.74円まで戻す場面もあったが、ドル円の下落につられて、再び安値を下押し161.68円まで安値を押し下げた。

2月26日 9時00分 ~3月1日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 149.20~150.84(円)
ユーロドル EUR/USD   1.0795~1.0865(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.68~163.71(円)
ポンドドル GBP/USD   1.2612~1.2699(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 189.04~191.31(円)

株式
米株式市場は、26日(月)高値圏で推移し伸び悩み揉み合いが続いている。連日の高値更新もあり、持ち高調整のための売りに押される形となった。米10年債利回りが一時4.3%台を回復したことも面下なり、引けにかけてじり安となった。
27日(火)は、NYダウ平均が続落。高値圏の警戒感から上値は重かった。米長期金利の上昇も上値の重しとなり、伸び悩んだ。 ハイテク株比率が高いナスダックも、一時下押す場面もあったがアルファベットやメタプラットフォームズが特に上昇し、買い支えられた。
28日(水)は、米国のインフレ圧力が予想以上に長引くのではないかという懸念から、売りが先行した。ユナイテッドヘルスに独占禁止法違反の容疑で調査が入ったとの報道が伝わると、株価が急落した。これも相場を押し下げる要因となったが、一巡後は押し目買いが入り下げ幅も縮小した。
29日(木)は,1月米PCEコアデフレータの結果が鈍化したことを受けて、買いが先行した。しかし昨日上昇していた景気敏感株などに利益確定の売り上げが入り、下げに転じた。もっとも引けにかけては、再び買いが強まるなど下値も堅かった。ナスダック市場では、エヌビディアなどの半導体関連株が相場をけん引し、2021年11月以来の史上最高値を更新した。

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