【米国】米10年債利回りの低下を受けてドル安・株高が進行
為替(2024年3月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.85 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0864 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.87 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.86 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2718 (米ドル)
3月19日のニューヨーク外国為替市場は、東京時間の日銀がマイナス金利解除を決定したが、「緩和的金融環境は続く」との見解を示したことで発生した円売りの流れが継続し、円安が進行した。もっとも米10年債利回りはじり安となり、ドルはやや売られる展開にもなった。
米ドル円は、東京時間に日銀が金融政策決定会合でマイナス金利解除を決定し、植田日銀総裁が「当面は緩和的な金融環境が続く」と強調したことを受け、日米の金利差を意識して円売りが進行した。ニューヨーク時間になっても流れは変わらず、150.96円まで円安が進行した。151円手前では、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を前に利確売りが出る場面もあった。
ユーロドルは、ロンドン時間に1.0834ドルまで安値を押し下げたが、ニューヨーク時間になってからは買い戻されじり高となった。米金利の先高観は根強いものの、ニューヨーク時間にはは米10年債利回りがやや低下したこともあり、ドル売りユーロ買いがはいり1.0867ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 39,105.60 +318.49(+0.82%)
NASDAQ総合 USD 16,166.11 +62.64(+0.38%)
S&P500 USD 5,178.00 +28.74(+0.55%)
株式市場では、米10年債利回りがじり安となったことで、株式の相対的割高感が薄れ買いが入りやすくなった。米住宅着工件数・建設許可数が予想を上回ったことで、消費関連株に買いが入りやすくなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.293 (-0.031)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.39 (+0.32%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,160.9 (-0.13%)
【日本】日銀マイナス金利政策解除を決定も市場は織り込み済み
為替(17時)
3月19日の東京外国為替市場は、日銀の金融政策決定会合でマイナス金利解除を決定した。しかし連日の報道もあり市場はすでに織り込み済みで、「当面の間は緩和的な金融環境が続く」との植田日銀総裁の見解から、日米の金利差を意識してドル買いが優勢となった。
米ドル円は、日銀の金融政策決定会合での大規模金融菅は政策の修正決定を受けて、一時149.00円まで円高に振れるも市場は織り込み済みで、植田日銀総裁の「現時点での見通し前提なら緩和的な金融環境が当面続く」との見解を示し、日米の金利差が依然として乖離があることから円売りドル買いの流れが強くなり、150.48円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ドル円のドル買いとユーロ円のユーロ買いに挟まれ一時揉み合っていたが、欧州勢の参入をきっかけに、ユーロ売りドル買いの展開が強まった。引けにかけては、1.0851ドルまで安値を押し下げた。
ユーロ円は、日銀のマイナス金利解除決定後の円売りが強いまり大幅に高値を更新し163.49円まで上値を伸ばした。その後買いが一服し、鈴木財務相の「市場の為替動向を注視する」との発言もあり、売りが入りやすくなったが底堅く163.11円で引けた。
債券
10年長期金利 0.762% (±0)
【市場主要イベント】
20日 米 FOMC政策金利発表
米 パウエルFRB議長の記者会見
21日 新 第4四半期GDP
豪 失業率・新規雇用者数
仏 製造業・サービス業PMI
独 製造業・サービス業PMI
ユーロ 製造業・サービス業PMI
英 製造業・サービス業PMI
英 BOE政策金利発表
米 製造業・サービス業PMI
22日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
加 小売売上高