【米国】FRB高官のタカ派発言により、早期利下げ観測は後退
為替(2024年4月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.33 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0836 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.94 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.23 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2638 (米ドル)
4月4日のニューヨーク外国為替市場は、「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との一部報道を受けて、対円ではリスクオフの円買いが入りやすく、対ドルではリスクオフのドル買いが入りやすくなった。またハーカー米フィラデルフィア連銀総裁の「インフレ率は依然として高すぎる」といった発言で、FRBの早期利下げ観測は後退した。
米ドル円は、5日の米雇用統計の発表を前に様子見ムードで、151.7円前後で揉み合いが続いていた。しかし、一部報道で中東の地政学リスクが高まると、リスクオフの円買いが入り151.11円まで下押した。ただ円以外の通貨に対しては、リスクオフのドル買いが入ったため、下値は限定的だった。
ユーロドルは、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い数字となったことを受けて全般ドル売りが先行し1.0876ドルまで上値を伸ばした。しかし一部報道で中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まると、リスクオフのドル買いが優勢となり1.0831ドルまで安値を押し下げた。
株式
NYダウ平均 USD 38,595.64 -541.8(-1.38%)
NASDAQ総合 USD 16,051.06 -226.66(-1.39%)
S&P500 USD 5,147.97 -65.35(-1.25%)
株式市場では、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の「インフレの進展が停滞すればFRBは今年利下げしない可能性」と発言すると、年内の利下げが見送られる可能性が意識され、売りが入りやすくなった。また中東情勢の緊迫感が高まったことも相場の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.313 (-0.036)
NY原油(WTI) USD/バレル 86.25 (+1.41%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,310.4 (-0.45%)
【日本】全般でドル売り・円売りが先行した
為替(17時)
4月4日の東京外国為替市場は、全般でドル売り・円売りが優勢となった。午前中は小幅な値動きで揉み合う場面が多かったが、引けにかけて独・仏サービス業PMIの結果を見てユーロ買いの動きが強くなった。
米ドル円は、底値が堅く米10年債利回りが4.373%まで上昇するのを眺めじわじわと安値を切り上げていった。クロス円が上昇したのにつられて、151.75まで上昇した。しかしこれまでの値幅は20銭程度で、明日の雇用統計発表を前にして様子見ムードが広がっている。
ユーロドルは、値幅が少なく10pips前後の狭いはんいで揉み合いが続いていた。独・仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が速報値から上方修正されたことを受けて、ユーロ買いが優勢となり、1.0858ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、前日の流れを引き継ぎ、対欧州・オセアニア通貨でドル売り・円売りが進む中で、堅調に推移した。引けにかけて、独・仏サービス業PMI改定値が速報値から上方修正されたことを受けて、さらに164.69円まで上値を伸ばした。
債券
10年長期金利 0.772% (+0.010)
【市場主要イベント】
5日 豪 貿易収支
加 失業率
米 雇用統計