【米国】米10年債利回りが4.455%まで上昇したことを受けて、全般ドル買い
為替(2024年5月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.24 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0856 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.62 (円)
ポンド円 GBP/JPY 198.50 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2705 (米ドル)
5月21日のニューヨーク外国為替市場は、米FRB高官が相次いで利下げに慎重な姿勢を示す中で米10年債利回りが上昇し、全般でドル買いが先行した。FOMCで投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレも目標の2%に到達すると確信できるまでまだ時間がかかる」と述べた他、ジェファーソンFRB副議長も「4月インフレ指標は鈍化したものの、インフレが目標の2%に持続的に回帰しつつあるとは断言できない」と述べ、利下げには慎重な姿勢を見せた。
米ドル円は、FRB高官らが早期利下げについて慎重な見方を示す中で、米10年債利回りが4.455%まで上昇したことを受けて、円売りドル買いが進行し156.30円まで上値を伸ばし日通し高値をつけた。日本当局による為替介入への警戒感が後退していることも相場を下支えした。
ユーロドルは、欧州中央銀行が6月にも利下げに動くとの見方が強まる中で、米10年債利回りが4.455%まで上昇したことを受けて、ユーロ売り・ドル買いが進行した。21時台には一時1.0854ドルの安値を付けたが、前週末安値の1.0836ドルが目先のサポートとして意識されると、1.0871ドルまで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。
株式
NYダウ平均 USD 39,816.35 -190.85(-0.47%)
NASDAQ総合 USD 16,798.21 +109.77(+0.65%)
S&P500 USD 5,309.11 +5.23(+0.09%)
株式市場では、NYダウ平均が前週末に史上最高値更新をし、初の4万ドル台で取引を終えた後だけに、利益確定目的の売りが優勢となった。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOが計画よりも早期に退職する可能性を示唆したうえ「現在の株価では大量の自社株買いはできない」との見方を示すと、同行の株価は一時4.5%超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.449 (+0.027)
NY原油(WTI) USD/バレル 79.03 (-0.42%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,430.3 (+0.43%)
【日本】本邦10年債利回りが0.976%と高水準を維持していることから、一時円買い圧力が強まった
為替(17時)
5月20日の東京外国為替市場は、東京市場仲値にかけて円売りでスタートした。ただ、本邦10年債利回りが0.976%と2013年以来の高水準を維持していることから、円買いの圧力も強まった。またカザークス・ラトビア中銀総裁が「6月の欧州中央銀行理事会で利下げが開始されるだろう」と言及したことから、ユーロ売りの勢いも強まった。
米ドル円は、東京市場仲値にかけて155.93円まで上昇し日通し高値を付けた。ただ156円の節目を前に足踏み状態が続いた。本邦10年債利回りが0.976%と2013年以来の高水準を維持していることから、徐々に円高が進行しロンドン勢参入後は155.49円まで下押した。ただ依然として日米の金利には大きな差があることから、155.75円まで下げ渋り引けた。
ユーロドルは、小幅ながらもユーロ買いドル売りでスタートし1.0884ドルまで上値を伸ばした。ただし、先週同様に節目の1.0900ドルが目先のレジスタンスとして意識されると1.0869ドルまで押し戻された。カザークス・ラトビア中銀総裁の「6月の欧州中央銀行理事会で利下げが開始される見込み」との発言もユーロの重しとなった。
ユーロ円は、ドル円主導の円安地合いに連動しユーロ買い円売りでスタートした。ただその後はドル円やユーロドルがやや上値を切り下げる動きとなり、ユーロ円も一時169.06円まで安値を押し下げた。もっとも169円前半の底値は固くショートカバーが入り、169.35円まで買い戻され引けた。
債券
10年長期金利 0.975% (+0.024)
【市場主要イベント】
21日 ユーロ ラガルドECB総裁の発言
米 イエレン財務長官の発言
加 消費者物価指数
22日 英 消費者物価指数
米 FOMC議事録公表
23日 新 第1四半期小売売上高
独 製造業PMI
ユーロ 製造業PMI
英 製造業PMI
米 製造業PMI
24日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
加 小売売上高