【米国】CPIの結果を受けて米10年債利回りが4.25%まで低下で全般ドル売りが優勢
為替(2024年6月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.70 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0808 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.38 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.55 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2797 (米ドル)
6月12日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した5月米消費者物価コア指数が予想を下回る結果となるとFRBの利下げ期待が再燃し全般でドル売りが優勢となった。ただFOMCが7会合連続で金利据え置きを決定し多ことや、パウエルFRB議長の「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」「FRBはインフレのリスクを引き続き大いに注視している」といった発言が伝わると、一転してドルの買戻しが優勢となった。
米ドル円は、米労働省が発表した5月米消費者物価コア指数(予想:0.3%、結果:0.2%)が予想を下回ったことで、米利下げ期待が再燃した。米10年債利回りの低下とともに全般ドル売りが活発化し、155.71円まで下値を押し下げた。ただ売りが一巡後は買い戻しが優勢となった。またFOMCで金利の据え置きが発表されると156.89円まで下げ渋った。
ユーロドルは、FRBが重要視する米消費者物価コア指数が予想を下振れすると、FRBの利下げ期待が再燃し、ドル売りが優勢となり1.0852ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただFOMCの結果やパウエルFRB議長の発言が伝わると、米10年債利回りが低下幅を縮小しドルを買い戻す動きが優勢となった。引けにかけては、1.0803ドルまでドルの買戻しが入った。
株式
NYダウ平均 USD 38,702.77 -48.18(-0.12%)
NASDAQ総合 USD 17,609.19 +265.69(+1.53%)
S&P500 USD 5,422.34 +46.39(+0.86%)
株式市場では、5月米消費者物価指数が予想を下回ると米利下げ期待が再燃し、買いが先行した。NYダウ平均は、一時370ドル超上昇した。ただ、FOMC参加者の政策金利見通しが年内の利下げ予想回数が1回と、前回の3回から減少した。市場では2回の利下げを予想する向きが多かったこともあり、株売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.316% (-0.090)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.33 (+0.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,340.7 (+0.29%)
【日本】ニューヨーク時間の重要指標発表を前に、全般で方向感なく小幅な値動きで推移した
為替(17時)
6月12日の東京外国為替市場は、ニューヨーク時間に米消費者物価指数(CPI)やFOMCの発表など重要指標を控えていることもあり、限られた値幅での推移となった。カザークス・ラトビア中銀のECBの追加利下げに関する発言があったが、市場の反応はなかった。
米ドル円は、小幅ではあるものの前日からの円安地合いが継続し上昇し157.35円まで上値をの伸ばした。もっともニューヨーク時間に米消費者物価指数(CPI)やFOMCといった重要な発表を控えているということもあり、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
ユーロドルは、底値が堅いものの値動きは少なく早朝からの値幅はわずか13pips程度となった。今夜の米国重要指標を前に積極的な取引は控えられている。カザークス・ラトビア中銀総裁は「年内の追加利下げの可能性は残されている」「ECBは段階的に利下げを行うべき」との発言をしたが、相場の反応はなかった。
ユーロ円は、午前中は方向感なくもみ合いが続いていたが、午後になると豪ドル円の上昇につられる形で上昇をはじめ強含んだ。その後も堅調に推移し16時台には169.01円まで上昇した。
債券
10年長期金利 0.981% (-0.035)
【市場主要イベント】
13日 豪 新規雇用者数
米 生産者物価指数
14日 日 BOJ政策金利
日 植田日銀総裁の発言
ユーロ ラガルドECB総裁の発言