【米国】ユーロ株価指数が2%超の下落で、ユーロ売りが優勢となった
為替(2024年6月14日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.01 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0736 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 168.54 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.38 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2762 (米ドル)
6月13日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した5月米卸売物価指数(予想:+0.3%、結果:0.0%)が予想を下回ると、ドル売りが先行した。前日消費者物価指数の下振れに続く指標の対ブレで、FRBの利下げ期待が再燃した。ユーロ株指数が2%超の下落を示すと、全般でユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、5月米卸売物価指数が予想を下回ると、円買い・ドル売りが先行した。21時30分過ぎには、156.58円まで安値を押し下げた。しかし、東京時間早朝の安値156.57円が意識されると157.26円まで買い戻された。その後はユーロ円中心にクロス円が下落すると、ドル円にも売りが出て157円を割り込んだ。もっとも引けにかけては、ふたたび157円台に持ち直した。
ユーロドルは、5月米卸売物価指数が予想を下回るとユーロ買い・ドル売りが先行した。ただ欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数が2%近く下落するとリスク・オフのユーロ売りが出やすい場面もあり、26時台には1.0732ドルまで安値を押し下げ、日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 38,631.98 -70.79(-0.18%)
NASDAQ総合 USD 17,664.73 +55.54(+0.31%)
S&P500 USD 5,432.80 +10.46(+0.19%)
株式市場では、セールスフォースやアマゾン・ドット・コム、キャタピラーなどが売られ、相場を押し下げた。NYダウ平均は、一時300ドル超下落する場面もあった。ただ、売りが一巡後は、買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮めた。前日のCPIに続きPPIが予想を下回ると、米利下げ期待が再燃し、買いを促した。ハイテク株比率が高いナスダックや多くの投資家が運用指標とするS&P500は過去最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.246% (-0.070)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.92 (-0.52%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,319.7 (-0.89%)
【日本】前日のCPI発表後のドル売りを買い戻す動きがみられたが、日銀金融政策決定会合の発表を前に積極的な取引は控えられている
為替(17時)
6月13日の東京外国為替市場は、前日の米消費者物価指数発表後のドル売りの買い戻しが続き、全般でドル買いが優勢となった。ただ明日の正午に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えていることもあり、積極的な取引は控えられている。
米ドル円は、ニューヨーク午後から続く5月米消費者物価指数(CPI)による下落の買い戻しが継続し、引け前には157.30円まで上値を伸ばしCPI発表前の水準まで戻した。時間外の米10年債利回りが、4.32%台で推移し底値が堅いこともドルの買戻しを支えた。
ユーロドルは、前日の米CPI発表後の上昇に対するポジション調整の売りもあり1.0800ドルまで安値を押し下げた。ただ、節目となる1.0800ドルがサポートとして意識されると、1.08ドル台前半での揉み合いとなった。テクニカル的には、日足一目均衡表・雲の上限や200日移動平均線がサポート水準として機能するかどうかに焦点が当たっている。
ユーロ円は、堅調に推移し欧州勢が参入した後も円売りは継続し、引け前には170.13円まで上昇し日通し高値を付けた。ドル円の上昇や、ユーロドルの下げ渋りを見ながら、終始底堅い動きが続いた。
債券
10年長期金利 0.968% (-0.013)
【市場主要イベント】
14日 日 BOJ政策金利
日 植田日銀総裁の発言
ユーロ ラガルドECB総裁の発言