【米国】米小売売上高の予想下振れで米10年債利回りが低下し、ドル売りが優勢
為替(2024年6月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.85 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0739 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.52 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.60 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2708 (米ドル)
6月18日のニューヨーク外国為替市場は、米商務省が発表した5月米小売売上高(予想0.2%:、結果:-0.1%)が予想を下回った事が伝わると、米10年債利回りの低下とともに全般でドル売りが優勢となった。またFRB高官らによる発言では、「金融緩和に関する決定はデータ次第」「インフレ率が2%に持続的に向かっているかを判断するのは時期尚早」といった、慎重な姿勢が目立った。
米ドル円は、米小売売上高の予想下振れをきっかけに全般ドル売り優勢になると、157.62円まで下押したものの、ユーロ円などのクロス円の上昇につられて買いが入ると、158円台まで持ち直した。ただ、米10年債利回りが低下する中で戻りは限定的だった。
ユーロドルは、21時前に一時1.0710ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0686ドルがサポートとして意識されると買い戻しが優勢になり1.0761ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。フランスなどユーロ圏の政治や財政を巡る過度な懸念が和らいだこともユーロ買い・ドル売りを誘った。ただロンドンフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測されると1.0732ドルまで売られた。
株式
NYダウ平均 USD 38,829.07 +50.96(+0.13%)
NASDAQ総合 USD 17,866.11 +5.95(+0.03%)
S&P500 USD 5,486.04 +13.29(+0.24%)
株式市場では、5月米小売売上高が予想より弱い内容だったことが分かると、米利下げ観測が高まり株を買う動きが広がった。米10年債利回りの低下に伴い、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場を下支えした。ハイテク株比率の高いナスダックでは、エヌビディアやクアルコムなど半導体関連株の上昇が目立ち、小幅ながらも続伸した。
債券・商品先物
米国債10年 4.223% (-0.058)
NY原油(WTI) USD/バレル 81.14 (+1.00%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,344.2 (+0.45%)
【日本】独仏株式の続伸でユーロ買いが優勢となるも、ユーロ・米国の経済指標前に積極的な方向感は出なかった
為替(17時)
6月18日の東京外国為替市場は、全般小幅な値動きで方向感の出にくい相場でスタートした。欧州時間になると独仏の株式が続伸したことで、ユーロ買いが優勢となった。しかし欧州時間以降にはユーロ圏の消費者物価指数や米国の小売売上高などの重要指標が控えているため、積極的に方向感が出ることはなかった。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが一時4.26%前後へ低下する動きに合わせて、157.52円まで下落した。もっとも米10年債利回りが下げ幅を縮小すると徐々に地合いを強めていった。クロス円が全般円安に振れたことも支えとなり、支えに158円台まで回復した。
ユーロドルは、主体性のない動きでユーロ円の重さに影響され1.0718ドルまで下押した。フランスの政局不安への過度な警戒感は和らぎ売りは一服するも、5日移動平均線を下回った水準で戻りが抑えられている。
ユーロ円は、ドル円の円高推移に連動し168.96円まで下押した。その後はドル円のじり高も支えに底堅く推移した。欧州勢が参入後はユーロ買い・ドル売りの流れがでた。独仏株の続伸する動きに後押しされたことが支えとなり、169.70円まで上値を伸ばした。その後は欧州株の上昇一服とともに169.50円台まで上げ幅を縮小した。
債券
10年長期金利 0.943% (+0.016)
【市場主要イベント】
19日 英 消費者物価指数
20日 新 第1四半期GDP
英 BOE政策金利
21日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
独 PMI
ユーロ PMI
英 PMI
加 小売売上高
米 PMI