【米国】米経済指標は総じて弱かったものの、10年債利回りの上昇でドル高優勢
為替(2024年6月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.93 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0701 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.08 (円)
ポンド円 GBP/JPY 201.15 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2656 (米ドル)
6月20日のニューヨーク外国為替市場は、米新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、結果:23.8万件)やフィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:5.0、結果:1.3)など総じて弱い内容が発表されると一時ドル売りが優勢となるも米10年債利回りの上昇とともに、一転してドル買いが優勢となった。また米財務相は外国為替報告書で「日本を監視リストに追加した」と公表した。為替操作国への認定には至らなかったものの、日本当局による為替介入はより困難な状況になっている。
米ドル円は、前週分の米新規失業保険申請件数や6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月米住宅着工件数など、この日発表の経済指標が総じて弱い内容だったことがわかると一時158.25円付近まで弱含んだものの、米10年債利回りが4.22%から4.29%に切り返すと、一転してドル買いが優勢となった。
ユーロドルは、4営業日ぶりに反落した。米10年債利回りの上昇に伴いユーロ売り・ドル買いが出たほか、6月ユーロ圏消費者信頼感速報値(予想:-13.6、結果:-14.0)が予想を下回ったことが相場の重しとなり、一時1.0702ドルと日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 39,137.53 +308.46(+0.79%)
NASDAQ総合 USD 17,721.35 -144.76(-0.81%)
S&P500 USD 5,472.47 -13.57(-0.24%)
株式市場では、この日発表の米経済指標が総じて弱い内容だったことがわかると、米利下げ観測が高まり、株を買う動きが広がった。市場では出遅れ感のあった銘柄を中心に買いが入りやすかった。一方でハイテク株比率の高いナスダックでは、連日の史上最高値更新した後だけに利益確定目的の売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.263% (+0.04)
NY原油(WTI) USD/バレル 81.59 (+0.72%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,373.6 (+1.31%)
【日本】スイスが政策金利引き下げで、スイスフランが急落
為替(17時)
6月20日の東京外国為替市場は、スイスフランが急落した。スイス国立銀行は政策金利を0.25%引き下げて1.25%にすることを公表した。市場予想は据え置きと引き下げで拮抗していた。スイス国立銀行は声明で2024年から2026年までのインフレ率予想を下方修正した。
米ドル円は、底堅く推移した。昨日まで5日連続で下値を切り上げ下値の堅さが目立つが、積極的に買い進めるような材料も乏しく14日の高値158.26円を前に伸び悩んだ。スイスフラン円の大幅下落も重しとなったが引けにかけては、158.28円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ドル円が堅調な推移をしていることや、時間外の米10年債利回りが上昇していることを受けて1.0724ドルまで下押した。ドルスイスフランのドル高にも引きずられる形となった。
ユーロ円は、ドル円のじり高に連れて一時169.92円までわずかに上値を伸ばした。値動きは限られるものの円安の流れが続いている。ただスイスフランが全般で売られスイスフラン円が大幅に下げると、169.65円まで下押した後は169.70円前後でもみ合った。
債券
10年長期金利 0.957% (+0.027)
【市場主要イベント】
21日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
独 PMI
ユーロ PMI
英 PMI
加 小売売上高
米 PMI