【米国】米10年債利回りが4.22%まで低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢
為替(2024年6月25日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 159.56 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0731 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.21 (円)
ポンド円 GBP/JPY 202.36 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2679 (米ドル)
6月21日のニューヨーク外国為替市場は、欧州株式市場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りが優勢となった。米10年債利回りが4.22%まで低下したこともドル売りを後押しした。クロス円では、日本の政策金利が維持されていることを背景に継続的に円売りが進行している。米財務相の「日本を監視リストに追加する」といった発言から、為替介入は困難との見方が強く円売りが積極的に進んでいる。
米ドル円は、東京市場では一時159.92円と4月29日以来の高値を付けたものの、欧州勢がドル売りで参入すると159円台半ばに観測されていたストップロスを巻き込みながら、一時158.82円まで急落した。ただ、21日の安値158.67円が目先のサポートとして意識されると買い戻しが進み159円台を回復した。
ユーロドルは、欧州勢がドル売りで参入すると、堅調に推移した。ニューヨーク市場でもドル売りの流れが継続し、23時台には1.0746ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。欧州株式相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出た。その後の下押しも1.0722ドル程度にとどまった。
株式
NYダウ平均 USD 39,408.33 +253.24(+3.28%)
NASDAQ総合 USD 17,500.60 -194.10(-1.09%)
S&P500 USD 5,488.90 +18.54(+0.39%)
株式市場では、米経済指標の発表など手掛かり材料にかける中で、相対的に出遅れ感のあった銘柄に買いが入ると、NYダウ平均は一時420ドル超の値を上げとなった。市場では「四半期末を前にこれまで売り込まれた銘柄などを中心に買い戻しが入った」との声が聞かれた。ただエヌビディアが6%超下落するなど、主力ハイテク株の一部に売りが出ると伸び悩んだ。
債券・商品先物
米国債10年 4.232% (-0.025)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.03 (+1.37%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,347.2 (+0.53%)
【日本】欧州勢参入後は、全般でユーロ買いが優勢となった
為替(17時)
6月24日の東京外国為替市場は、前週末の米製造業PMIをきっかけにクロス円が高値圏で推移していることから、上値がやや重たくなっている。ただ底値も堅く推移した。欧州勢が参入後は全般で欧州通貨が買われる展開となった。
米ドル円は、160円が重たく東京オープンから売りに押された。159.61円まで下押すも底値も堅く下げ渋り、159.7円台で揉み合った。後場で日経平均株価が300円超高まで上げ幅を拡大したことも相場を下支えした。
ユーロドルは、1.0684ドルまで下押すも前週末の安値1.0671ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋った。ただ方向感はなくもみ合いが続いた。欧州勢が参入してくると買いが優勢となり、1.0711ドルまで上値を広げた。
ユーロ円は、午前中に170.60円まで安値を押し下げるも底堅く、徐々に安値を切り上げていき堅調に推移した。欧州参入後にはユーロが全般で堅調な動きを見せると、過去最高値をつけた4月29日以来となる171円台に乗せた。17時前には、171.11円までじり高となった。
債券
10年長期金利 0.992% (+0.018)
【市場主要イベント】
25日 加 消費者物価指数
米 ケース・シラー米住宅価格指数
26日 豪 消費者物価指数
米 新築住宅販売件数
27日 ユーロ 消費者信頼感指数
米 第1四半期GDP
28日 英 第1四半期GDP
米 PCEデフレーター
加 GDP