【米国】米10年債利回りの上昇でドル買いが優勢、円売りは加速
為替(2024年6月27日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 160.79 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0680 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.73 (円)
ポンド円 GBP/JPY 202.94 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2621 (米ドル)
6月26日のニューヨーク外国為替市場は、「本邦貿易赤字など構造的な円売り要因は早期に解消されず、当面の間は円安・ドル高基調が続くだろう」との見方が強く、全般で円売りが進行した。神田財務官の「為替の足元の動きは急激」「行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」など円安をけん制する発言があったが、市場の反応は限定的だった。
米ドル円は、円の先安観を背景に全般で円売りが進行すると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値160.17円や1990年4月17日の高値160.20円を上抜けた。神田財務官の「為替の足元の動きは急激で、高い警戒感をもって市場の動向を注視する」と述べ円安をけん制すると160.01円まで下げたものの、下押しは限定的だった。その後はドル買い・円売りが継続し
、引け前には160.86円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、FRBが利下げに慎重な姿勢であるとの見方が強まる中で、米10年債利回りの上昇に伴うドル買いが先行した。22時台には、1.0666ドルと5月1日以来の安値を付けた。ただ同日の安値1.0650ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋り、ユーロ円の上昇につれて買いも入りやすくなり、1.0696ドル付近まで下値を切り上げた。
株式
NYダウ平均 USD 39,138.50 +53.54(+2.76%)
NASDAQ総合 USD 17,802.66 +82.61(+0.46%)
S&P500 USD 5,478.60 +8.17(+0.14%)
株式市場では、FRBが利下げに慎重な姿勢であるという見方が広がる中で売りが先行したものの、一巡後は買い戻しが優勢となった。アマゾン・ドット・コムやアップルなどハイテク株が買われ相場を下支えした。
債券・商品先物
米国債10年 4.331% (+0.081)
NY原油(WTI) USD/バレル 81.15 (+0.13%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,309.8 (-0.93%)
【日本】時間外の米10年債利回りの上昇を受けて、全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
6月26日の東京外国為替市場は、時間外の米10年債利回りが底堅く推移したことを受けて、ドル買いが優勢となった。なお午前中に発表された5月豪消費者物価指数(予想:3.8%、結果:4.0%)が予想を上回ると、豪準備銀行理事会での利上げ観測が台頭したことで、豪州通貨が上昇した。
米ドル円は、底堅く推移し10時台には159.90円まで上値を伸ばし、前日の高値を更新した。ただ、日本当局による為替介入への警戒感もあり伸び悩んだ。その後は新発10年物国債利回りが1.010%台まで上昇したことを受け159.74円まで弱含んだ。もっとも押し目では買いたい向きが多く、16時台には午前中の高値をわずかに上抜け159.93円の日通し高値をつけた。
ユーロドルは、午前中に1.0717ドルの日通し高値をつけるも、上値は重たく、小幅に安値を押し下げた。週末のフランス総選挙への警戒感もあり、欧州勢参入後は緩やかながらも安値を切り下げ、1.0685ドルの日通し安値をつけた。
ユーロ円は、午前中に171.34円まで上値を伸ばすも円売りのペースが速い事から、反動の下落もあった。その後もユーロドルの下落につられるかたちで、170.85円まで下押すも底値は堅く、171.02円まで下げ渋った。ドル円とユーロドルに挟まれる形で方向感は出なかった。
債券
10年長期金利 1.023% (+0.022)
【市場主要イベント】
27日 ユーロ 消費者信頼感指数
米 第1四半期GDP
28日 英 第1四半期GDP
米 PCEデフレーター
加 GDP