【米国】米10年債利回りの上昇を受けてドル買いが先行したが、方向感は出ず揉み合った
為替(2024年7月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 161.67 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0829 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 175.09 (円)
ポンド円 GBP/JPY 207.71 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2847 (米ドル)
7月10日のニューヨーク外国為替市場は、欧米の株価指数が上昇したことを受けてリスク志向が改善し、全般でドル買い・ユーロ買いが先行した。米10年債利回りが4.30%まで上昇したこともドル買いを下支えした。もっともその後は米10年債利回りが上昇幅を縮小した事で、後半にはドル買いも一服し、やや売りに押された。
米ドル円は、欧米の株価指数の上昇などを背景に投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行した。NYダウ平均が440ドル超高まで上昇したことも支えとなり、一時161.80円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。パウエルFRB議長は米下院金融サービス委員会で議会証言を行ったが、「インフレに関してはさらなる確信が必要だ」など、前日とほぼ同様の見解を示したため、相場への影響は限定的だった。
ユーロドルは、3営業日ぶりに反発した。取引時間の終盤に株高を受けたリスクオンの流れに沿って、1.0831ドルまで上昇する場面があったものの、総じて1.0820ドルを中心とした狭いレンジ内推移に終始した。この日の値幅はわずか0.0020ドル程度と方向感なく小幅にもみ合った。
株式
NYダウ平均 USD 39,719.04 +423.24(+1.07%)
NASDAQ総合 USD 18,644.02 +213.46(+1.15%)
S&P500 USD 5,634.33 +56.68(+1.01%)
株式市場では、パウエルFRB議長の議会証言では前日と同様に、利下げ時期については明言しなかったものの、内容自体はタカ派的なものではなく議会証言を通過したことによる買い安心感が広がった。ハイテク株比率の高いナスダックは7日続伸し、全j値右飛218.16ドル高の18,647.45ドルと史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.288% (-0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.51 (+0.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,377.9 (+0.28%)
【日本】手掛かり材料が乏しい中で、方向感は出ず全般でもみ合った
為替(17時)
7月10日の東京外国為替市場は、午前中は米10年債利回りの上昇に合わせてややドル買いが優勢となった。ただ午後になると、米10年債利回りが小幅に低下したことで、ドル買いの勢いも無くなった。手掛かり材料にかける中で全般で小幅なレンジ幅でもみ合いとなった。
米ドル円は、仲値にかけてドル買いが先行し161.59円まで上値を伸ばした。ただ本日も債券市場参加者会合が控えていることもあり、上値には慎重な動きとなり米10年債利回りが小幅に低下したことを受けて161.34円まで下押した。売りが一巡した後は161.50円まで買い戻され、方向感が出にくい相場だった。
ユーロドルは、米10年債利回りが小幅に低下したことを受けてドル売り・ユーロ買いがやや優勢となった。1.0825ドルまで上昇するも前日高値の1.0833ドルが目先の抵抗として意識されると、上値が重たくなり1.0810ドル台に押し戻された。
ユーロ円は、仲値にかけて円売りが進行した。マイナスで寄り付いた日経平均株価がプラスに転じたことも相場の支えとなり、174.76円まで上値を伸ばした。15時台には174.60円まで下押すも底堅く、174.65円前後でもみ合った。
債券
10年長期金利 1.086% (+0.008)
【市場主要イベント】
10日 新 政策金利発表
米 パウエルFRB議長の発言
11日 英 GDP
米 CPI
12日 米 PPI
米 ミシガン大消費者態度指数