【米国】米消費者物価指数が予想を下回ったことで、全般でドル売りが先行した
為替(2024年7月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.80 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0866 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.57 (円)
ポンド円 GBP/JPY 205.05 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2914 (米ドル)
7月11日のニューヨーク外国為替市場は、6月米消費者物価指数(予想:0.1%、結果:-0.1%)が予想を下回ると、米10年債利回りの低下とともにドル売り・円買いが進行した。米ドル円は欧州時間の高値対比で一時4円超下落したこともあり、「日本当局による為替介入が実施された」との一部報道が伝わったが、神田財務官は「介入の有無についてコメントする立場にない」「ファンダメンタルズに沿った合理的な動きとは言えない」と発言した。
米ドル円は、4営業日ぶりに大幅に下落した。6月米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ると、米10年債利回りも4.16%台まで急低下し、円高・ドル安が進行した。「日本当局が為替介入をした」との一部報道も伝わる中で、22時過ぎには一時157.41円まで下押した。ただ、欧州時間に付けた高値から4円超の急落となったためその後は反動から158.97円まで買い戻され揉み合った。
ユーロドルは、6月米消費者物価指数が予想を下回る結果となると、FRBによる米利下げ観測が高まり、ユーロ高・ドル安が進行し1.0899ドルまで上値を伸ばし、日通し高値を付けた。しかし、その後は4.16%台まで低下した米10年債利回りが4.21%台まで下げ幅を縮小したことでドルが買い戻され、1.0859ドルまで押し戻された。その後は1.0865ドル前後でもみ合った。
株式
NYダウ平均 USD 39,757.78 +38.74(+0.09%)
NASDAQ総合 USD 18,288.62 -355.4(-1.90%)
S&P500 USD 5,585.78 -48.55(-0.86%)
株式市場では、6月消費者物価指数が予想を下回る結果となり、米利下げ観測が高まると景気敏感株の一角に買いが入った。その一方で、連日上昇が続いていたナスダックでは、ハイテク関連株に利益確定目的の売りが持ち込まれ、指数の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.214% (-0.074)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.95 (+0.53%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,420.9 (+1.80%)
【日本】前日米株式市場の大幅な上昇を受け、日経平均株価は再び史上最高値を更新し円売りが加速
為替(17時)
7月11日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが4.29%上昇したこともあり全般で円売りが優勢となった。ユーロ円は2日連続で史上最高値を更新した。前日の米株式市場が大きく上昇したこともあり、日経平均株価が高く寄り付き史上最高値を更新したことも円売りを後押しした。
米ドル円は、前日の欧米時間で上昇したことを受けて利益確定目的のドル売り・円買いが先行し161.47円まで下押した。ただ底堅く売りが一巡後はドルが買い戻された。午後には高値圏で上値が重たくなり161.65円前後でもみ合いが続いた。
ユーロドルは、ユーロ円が市場最高値を更新する中で、ユーロ買いが優勢となり1.0840ドルまで上値を伸ばした。その後は上値が重たくなり、やや売りに押され1.0832ドルまで戻されたがユーロ円の上昇が支えとなり、引けまでには1.0840ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、日経平均株価が底堅い地合いを維持する中で、昨日高値の175.16円を上抜けて15時台には175.30円まで上値を伸ばし、昨日に引き続き史上最高値を更新した。その後はドル円の下げも重しとなり175.10円まで値を下げる場面もあったが、底値は固く175.23円まで下げ渋った。
債券
10年長期金利 1.078% (-0.008)