【米国】米10年債利回りの上昇を受けて、ドルは底堅い値動き
為替(2024年7月16日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.14 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0893 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.18 (円)
ポンド円 GBP/JPY 204.93 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2966 (米ドル)
7月15日のニューヨーク外国為替市場は、7月NY連銀製造業景気指数(予想:-6.0、結果:-6.6)は予想をやや下回ったが、相場への影響は限定的だった。パウエルFRB議長の発言では、「過去3回のインフレ指標は信頼感を高めた」「第2四半期のインフレ率はさらに改善」などのハト派的な発言が目立った。
米ドル円は、パウエルFRB議長の発言やデイリー米サンフランシスコ連銀総裁の発言を控える中で、狭いレンジでのもみ合いが続いた。7月NY連銀製造業景気指数は予想をやや下回ったが相場の反応は限定的だった。パウエルFRB議長の発言を受けて、「想定よりもハト派な内容だった」との見方が強まると、前週末安値を割り込み157.15円まで安値を広げたが、売りが一巡後は買い戻しが優勢となり158円前後でもみ合った。
ユーロドルは、欧州時間に発表の5月ユーロ圏鉱工業生産(予想:-1.0%、結果:-0.6%)が予想を上回ると、ユーロ買い・ドル売りが進行した。目先のレジスタンスとして意識されていた前週末の高値1.0911ドルを上抜けると、1.0922ドルまで上値を伸ばし約4か月ぶりの高値を付けた。ただ18日にECBの政策金利発表を控えていることや、米10年債利回りが上昇したことも相場の重しとなり、26時台には1.0893ドルまで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 40,208.12 +194.36(+0.48%)
NASDAQ総合 USD 18,475.86 +78.88(+0.42%)
S&P500 USD 5,633.23 +21.24(+0.37%)
株式市場では、米国のインフレが落ち着く中で、米利下げ観測を手掛かりにした買いが続いた。市場では、「銃撃を受けたトランプ前大統領が軽症で済んだことで、安心感が広がり買いが広がった」との声が多く聞かれた。NYダウ平均では、史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.233% (+0.046)
NY原油(WTI) USD/バレル 81.98 (-0.34%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,427.4 (+0.47%)
【日本】トランプ前大統領の銃撃事件を受けて、ドル買い先行となったものの手掛かりに欠ける中で、小幅に推移した
為替(17時)
7月15日の東京外国為替市場は、トランプ前大統領の銃撃事件を受けて、同買い優勢で始まった。もっとも本日は東京市場休場のため勢いは続かず、全般で小幅に推移した。15時台には米10年債利回りが高く寄り付いたことを受けて、ドル買いが優勢となるもすぐに失速した。
米ドル円は、トランプ前大統領銃撃事件を受けて、秋の大統領選で同氏が勝利する可能性が高まったとの見方から、早朝にトランプ・トレードで158.42円まで上昇したものの、日本当局による円買い介入への警戒感から上値は限定的だった。その後は徐々に上値を切り下げ157.83円まで下押したが、米10年債利回りが4.23%まで上昇して始まったことで158.23円までかいもどされた。最も上値への警戒感は強く再び157.84円まで押し戻された。
ユーロドルは、トランプ・トレードの思惑から1.08ドル台後半で上値が重い展開が続いた。東京オープン後は東京市場が休場で材料難のなかで、1.0896ドルまでわずかに上値を伸ばした。15時台には米10年債利回りが高く始まったことを受けて、じり安となったが強い方向感は出ず、引けにかけては1.0896ドルまで再び買い戻された。
ユーロ円は、早朝に172.44円まで上昇したが、日本当局による為替介入の警戒感が高まっている中で上値が重たく、171.98円までじり安となった。15時台には米10年債利回りが高く寄り付いたことで上昇したドル円に連れて、172.31円まで上値を伸ばした。もっともその後は欧州株が軟調に始まったことを受けて、171.87円まで下押した。
債券
10年長期金利 1.061% (±0)
【市場主要イベント】
16日 米 小売売上高
17日 ユーロ 6月消費者物価指数
18日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
19日 日 6月CPI