【米国】9日にはパウエルFRB議長の議会証言が控えていることもあり、方向感は出にくかった
為替(2024年7月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 160.80 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0823 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 174.05 (円)
ポンド円 GBP/JPY 205.93 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2805 (米ドル)
7月8日のニューヨーク外国為替市場は、仏下院選挙にて左派連合と与党連合の協力により、極右政党の勢力が後退し仏政局不安が和らいだことで、ユーロ買いが先行した。その一方で左派連合が議会の最大勢力となる波乱もあり、政策停滞や財政運営への不安は依然として残っていることで、後半にはユーロ買いの勢いはなくなった。9日にはパウエルFRB議長の議会証言がい控えていることもあり引けにかけては小幅にもみ合いが続いた。
米ドル円は、欧州勢参入後は円安地合いを強め、17時台には161.12円まで上値を伸ばしたが、前週末高値の161.33円には届かなかった。買いが一巡後は上値が重たくなり、23時台には160.47円まで下押した。その後は買い戻しが入り、160.80円前後でもみ合いが続いた。9日にはパウエルFRB議長の議会証言が控えていることもあり、積極的に方向感は出なかった。
ユーロドルは、7日に実施された仏下院選挙の決選投票では、左派連合の新人民戦線が最多議席を獲得した。1回目の投票で極右政党の国民連合が3位に後退したことを受けて、極端な政策が進むというシナリオが避けられたこともあり、欧州勢参入後はユーロ買いが先行した。もっとも政局不安が完全に払拭されたわけではないため、積極的に上値を試す動きにはならず、1.0845ドルを頭に、引け前には1.0822ドルまで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 39,334.57 +63.65(+0.16%)
NASDAQ総合 USD 18,403.74 +50.98(+0.27%)
S&P500 USD 5,572.12 +5.60(+0.10%)
株式市場では、9日にはパウエルFRB議長の議会証言が控える中でNYダウ平均は、一時380ドル超の上昇となったが、パウエルFRB議長の発言を見極めたいという思惑もあり利益確定目的の売りに押された。ナスダックやS&P500は、小幅ながらも続伸し史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.282% (±0)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.36 (-1.30%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,366.4 (-1.39%)
【日本】持ち高調整の円買いでスタートするも、円安地合いは継続し方向感は出にくい展開となった
為替(17時)
7月8日の東京外国為替市場は、全般で持ち高の調整による円買いでスタートした。ただ円買い地合いが一巡後は徐々に円売り傾向が強まり始めた。欧州勢参入後は、再び円売りが加速しユーロ円では3日の史上最高値に迫り、ポンド円でも5日高値に迫る勢いで上昇した。
米ドル円は、朝方からの弱い地合いが継続し、持ち高の調整売りが相場を主導する形で、160.26円まで下値を広げた。ただ、売りが一巡後は徐々に下値を切り上げ早朝の高値160.83円を上抜けて160.95円まで上昇し、日通し高値をつけた。
ユーロドルは、クロス円取引が相場を主導したため午前中のユーロドルは膠着状態が続いた。12時台には1.0836ドルまで上値を伸ばしたが、仏総裁選の決選投票の結果を受けての欧州勢の出方を探る動きもあり、方向感が出ることはなく再び1.0814ドルまで下押した。その後はユーロ円の上昇もあり1.0838ドルまで持ち直した。
ユーロ円は、全般の円高地合いを眺め12時前には173.51円まで下値を広げた。その後はドル円の買戻しとともに反発上昇し173.9円台まで持ち直した。その後はユーロドルの下落もあり上値が重たくなったが、ドル円の上昇に連れて早朝の高値174.12円を上抜けて174.43円の日通し高値を付けた。
債券
10年長期金利 1.085% (+0.020)
【市場主要イベント】
9日 米 パウエルFRB議長の発言
10日 新 政策金利発表
米 パウエルFRB議長の発言
11日 英 GDP
米 CPI
12日 米 PPI
米 ミシガン大消費者態度指数