【米国】中東地政学リスクの高まりを受けて、米10年債利回りが低下しドル売りが優勢
為替(2024年8月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.16 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0931 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.90 (円)
ポンド円 GBP/JPY 187.78 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2759 (米ドル)
8月12日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル買いが先行したが、中東の地政学リスクの高まりなどを受けて米10年債利回りが低下に転じると、一転してドル売りが優勢となった。もっとも今週の後半には米PPIや米CPIなどインフレに関する重要指標が控えていることもあり、その結果を見極めたいという様子見ムードが強かった。
米ドル円は、米10年債利回りが3.96%台まで上昇したことを受けて、円売り・ドル買いが先行した。22時30分頃には前週末の高値を上抜け、148.22円まで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが低下に転じると上値が重たくなり伸び悩んだ。「イランは24時間以内にイスラエルを攻撃する可能性がある」との一部報道が伝わると、中東情勢を巡る懸念から米10年債利回り3.89%台まで低下した。それに伴い引け前には147.04円まで押し戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが低下に転じたことを受けてユーロ買い・ドル売りがじわじわと強まると、24時過ぎには一時1.0939ドルと日通し高値を付けた。ただ、主要な米経済指標の発表など、手掛かり材料に欠ける中で相場に大きな方向感は出なかった。13日以降に米PPIや米CPIなど重要指標の発表が控えていることもあり、結果を見極めたいという声が多くあった。
株式
NYダウ平均 USD 39,360.53 -135.83(-0.34%)
NASDAQ総合 USD 16,782.57 +36.90(+0.22%)
S&P500 USD 5,345.01 +1.05(+0.01%)
株式市場では、13日以降に控えている米CPIや米PPIの発表を控える中で、NYダウ平均は積極的な買いは手控えられた。また中東の地政学リスクも相場の重しとなった。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 3.907% (-0.037)
NY原油(WTI) USD/バレル 79.73 (+3.25%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,513.4 (+1.73%)
【日本】東京休場だが、欧州株・米国株先物が小高く推移するとリスク・オンの円売りが優勢
為替(17時)
8月12日の東京外国為替市場は、東京市場が休場で東京全外不在だったこともあり、やや閑散とした相場の値動きとなった。ただ欧州勢が参入してくると、欧州株式市場が小高く始まったことやNYダウ平均先物がプラス圏を回復したことが好感され、リスク・オンの円売りの流れが強まった。
米ドル円は、日本市場が休場で東京勢が不在の中で底堅い展開となった。中国市場においてドル買い・人民元売りが進んだことで、ドル円も一時147.22円まで上値を伸ばした。その後は流動性も低く揉み合いが続いたが、欧州株式相場が小高く始まったほか、ダウ先物のプラス圏浮上が、投資家のリスク志向改善を意識した買いが入り、147.32円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、東京勢不在の中で閑散とした相場の中で1.0922ドルまでわずかに上値を伸ばしたものの、上値は限定的だった。円相場が中心となる中で、1.0920ドルを挟んで動意に乏しい展開が続いた。欧州勢参入後は、欧州株高を背景に1.0928ドルの高値まで買いが入ったものの前週末高値が目先のレジスタンスとして意識されると上値も重たくなった。
ユーロ円は、ドル円と同じく160円台前半まで円買いが仕掛けられるも、底堅く堅調に推移した。欧州株が小高く始まったこともあり、リスクオンの流れに沿って160.92円までjうぃありと値を上げた。
債券
10年長期金利 0.855% (±0)
【市場主要イベント】
14日 新 政策金利発表
ユーロ 第1四半期GDP
米 7月消費者物価指数
15日 日 第1四半期実質GDP
英 第1四半期GDP
米 7月小売売上高
16日 英 7月小売売上高
米 8月ミシガン大学消費者態度指数