【米国】米CPIは概ね予想通りで、サプライズはなく大きな方向感は出なかった
為替(2024年8月15日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.29 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1012 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.23 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.89 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2825 (米ドル)
8月14日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省発表の米消費者物価指数(予想:0.2%、結果:0.2%)と米消費者物価コア指数(予想:0.2%、結果:0.2%)が概ね予想通りの結果となったことを受け、「FRBによる9月利下げ論拠を支える結果となった」との思惑が強まった。ただ、サプライズ要素は少なかったため相場は一進一退の動きで大きな方向感は出なかった。
米ドル円は、米CPI発表直後には売買が交錯した。146.47円まで売られたものの、すぐに147.58円の日通し高値を付けた。その後24時前には146.57円まで押し戻され、引けにかけては147円台を回復するなど、一進一退の動きが続いた。前日の米PPIに続き、インフレの鈍化傾向が示されFRBの9月利下げ観測が改めて意識されたものの、大きなサプライズとはならなかった。
ユーロドルは、米労働省が発表した米CPIの結果が概ね予想通りの内容となった。指標発表直後は一時1.1004ドルまで売られたものの、その後は買い戻しが優勢となり23時台には1.1047ドルまで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。もっとも買い一巡後には、米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りが上昇したことなどが相場の重しとなり、1.1009まで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 39,994.37 +223.59(+0.56%)
NASDAQ総合 USD 17,188.48 +2.04(+0.01%)
S&P500 USD 5,453.44 +19.29(+0.35%)
株式市場では、前日発表の米卸売物価指数に続き、米消費者物価指数もインフレの鈍化傾向を示すと、米利下げ観測が高まり株買いが広がった。ハイテク株比率の高いナスダックも小幅ながら続伸した。「米司法省は事業分割を命じることを検討」との報道を受けて、アルファベットが下落し多ことや、テスラの下げも相場の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 3.837% (-0.008)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.19 (-1.91%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,486.0 (-0.75%)
【日本】RBNZ政策金利引き下げを受けて円買いが先行するも、後場には日経平均株高を受けた円売りが優勢
為替(17時)
8月14日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付くと上値を伸ばしたが、岸田首相が次期総裁選への不出馬を表明したことなどもあり失速し、円買いが優勢となった。またニュージーランド準備銀行が政策金利を0.25%引き下げた事で、NZドル円が大きく下押したことで、前半円買いが強くなった。もっとも欧州勢参入後には円売りの流れが再び強くなった。
米ドル円は、日経平均株価が高く寄り付いたことや時間外の米10年債利回りが上昇したことを背景に、147.18円まで上昇したが失速した。岸田首相が次期自民党総裁選不出馬の意向を示したという報道を受けて、政情の不透明への不安感もくすぶり146.07円まで押し戻された。もっとも後場の日経平均株価が再びプラス圏を回復するとともにショートカバーが優勢となり、147.42円まで上昇した。
ユーロドルは、夜に控えた米7月消費者物価指数(CPI)待ちのムードが強く、1.0990ドル付近でのこう着相場が続いた。その後欧州勢が買いで参入すると、1.1007ドルまでじわじわと値を上げた。
ユーロ円は、高く寄り付いた日経平均株価が一時マイナスに転じたことや、ドル円の下落が重しとなり160.58円まで下押した。その後はショートカバーが入り反発上昇した。欧州勢が参入後も円売りの流れを引き継ぎ、162.24円まで上値を伸ばした。
債券
10年長期金利 0.814% (-0.029)
【市場主要イベント】
15日 日 第1四半期実質GDP
英 第1四半期GDP
米 7月小売売上高
16日 英 7月小売売上高
米 8月ミシガン大学消費者態度指数