【米国】連日ドル売りが優勢で進行していたため、ポジション調整目的のドル買いが優勢となった
為替(2024年8月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.55 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1119 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.76 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.70 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3190 (米ドル)
8月28日のニューヨーク外国為替市場は、月末の調整目的の取引も増え、全般でややドル買いが優勢となった。もっともエヌビディアの決算発表や29日のPCEデフレーターの発表を前に様子見ムードもあり、大きな方向感は出なかった。引け前に発表されたエヌビディアの第2四半期決算は市場予想を上回ったものの、時間外取引では一時7%超下げる場面もあった。
米ドル円は、エヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが控える中で、ポジション調整目的のドル買いが入り、22時台には145.04円まで上値を伸ばした。月末のドル買いフローも相場を下支えした。もっとも前日高値の145.18円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ユーロドルは、米利下げ観測を背景にユーロ高・ドル安が進行していたこともあり、利益確定目的としたユーロ売りドル買いがが出やすかった。月末のドル買いフローが確認されると、21時台には1.1104ドルまで下押した。24時前には1.1137ドルまで下げ渋るも戻りは限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 41,091.31 -163.47(-0.39%)
NASDAQ総合 USD 17,556.03 -199.55(-1.12%)
S&P500 USD 5,592.19 -34.66(-0.61%)
株式市場では、NYダウ平均はエヌビディアの決算発表を前にハイテク株を中心に持ち高調整目的の売りが出やすかった。NYダウ平均は連日で史上最高値を更新していただけに高値への警戒感も強く、利益確定目的の売りも出た。ハイテク株比率の高いナスダックではエヌビディア決算発表への警戒もあり、ポジション調整目的の売りが出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.839% (+0.017)
NY原油(WTI) USD/バレル 75.10 (-1.84%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,539.0 (-0.82%)
【日本】豪CPIが市場予想を上回る結果となると豪ドル高が進行し、円売り地合いを後押しした
為替(17時)
8月28日の東京外国為替市場は、7月豪消費者物価指数(予想:3.4%、結果:3.5%)が予想を上回った事で豪ドルが買われる展開となり、豪ドル円はドル円上昇による円売り地合いと相まって、98.25円まで強含んだ。円売りが加速したことで日経平均株価も後場には上昇しプラス圏を回復した。
米ドル円は、2営業日後に受け渡しされるスポット取引の東京仲値にかけた買いの流れが続き、堅調に推移した。対豪ドルでの円売りも相場を下支えし、15時台には144.60円まで上昇した。欧州勢参入後には調整の売りに押され144.33円まで下押す場面もあったが、底堅い地合いは維持された。
ユーロドルは、対円でのドル上昇やユーロ豪ドルにおいて1.6470豪ドル台から一時1.6408豪ドルまで急速にユーロ売りが進んだことが相場の重しとなり、15時台には1.1134ドルまで下押した。売りが一服後は、対円でのドル買いの勢いがやや落ち着いたこともあり1.1159ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円や豪ドル円の上昇に伴う円売りの流れにつられ、161.37円まで上値を伸ばした。その後は弱含みで推移するユーロドルが重しとなり、上値が抑えられ伸び悩んだ。15時台には160.86円まで押し戻されたが底堅さもあり、引けにかけては161.28円まで持ち直した。
債券
日本国債10年 0.899% (+0.026)
【市場主要イベント】
29日 米 GDP
30日 ユーロ HICP
米 PCEデフレーター
加 GDP