【米国】4-6月期米GDP改定値が予想を上回った事で、全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年8月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.55 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1119 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.76 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.70 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3190 (米ドル)
8月29日のニューヨーク外国為替市場は、8月独消費者物価指数速報値(予想:0.1%、結果:-0.1%)が予想を下回ると、ユーロ売りが先行した。また4-6月期米国内総生産(予想:2.8%、結果:3.0%)が予想を上回った事が伝わると、米10年債利回りが3.88%まで上昇し全般でドル買いが優勢となった。その後はナスダックや日経平均株価先物が下げに転じると、徐々に円買いが優勢となっていった。
米ドル円は、4-6月期米GDP改定値が予想を上回り速報値から上方修正されたことが分かると、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが先行した。その後発表の7月米住宅販売保留指数が予想を下回ると、一旦は伸び悩んだものの、下値は限定的となり23時台には145.55円と日通し高値を付けた。ただ、ロンドンフィキシングに絡んだフローでユーロ買い・ドル売りが活発化すると、ドル円も上値が重たくなり144.72円まで下押した。
ユーロドルは、8月独消費者物価指数速報値が低下したことが分かるとユーロ売りが先行した。4-6月期米GDP改定値が予想を上回るとドル買いが活発化し、23時台には1.1055ドルと日通し安値を更新した。ただ売りが一巡しロンドンフィキシングを通過すると、徐々にドル買いの勢いはなくなり、1.1087ドルまでユーロの買戻しが入った。
株式
NYダウ平均 USD 41,335.06 +243.75(+0.59%)
NASDAQ総合 USD 17,516.43 -39.60(-0.22%)
S&P500 USD 5,591.95 -0.24(-0.01%)
株式市場では、NYダウ平均は反発し史上最高値を更新した。4-6月期米国内総生産が改定値が予想を上回り、速報値から上方修正されたことがわかると、米経済がソフトランディングできるとの期待が高まり、消費や金融・資本関連株に買いが入った。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは決算発表を終えたエヌビディアが軟調に推移したことが指数の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 3.863% (+0.024)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.71 (+2.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,554.6 (+0.61%)
【日本】全般でドル売りが意識されるも、月末フローが絡んだこともあり方向感が定まりにくい不安定な動きとなった
為替(17時)
8月29日の東京外国為替市場は、日経平均株価が400円超安で始まったことで円買いが先行したが、日経平均株価の下げ幅縮小などを眺め徐々にリスク・オンの円売りが進んだ。後場に入ると日経平均株価はプラス圏を回復し、欧州株も買いが先行したことで、投資家心理改善による円売りが出やすかった。もっとも、月末ということもありポジション整理目的で不安定な動きも見られた。
米ドル円は、日経平均株価が400円超安で始まったが下げ幅を縮小した他、仲値にかけて本邦実需によるドル買いが優勢となると14時台には144.86円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただ欧州通貨やオセアニア通貨に対してはドル安基調なこともあり、15時台には144.45円まで押し戻された。その後は欧州株や日経平均先物で買いが先行したこともあり、投資家心理の改善を意識した買いが再び入り144.84円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ユーロ円の上昇に連れてユーロ買い・ドル売りが先行した。対円でのドルの持ち直しがやや重しとなる局面もあったが、ユーロ円も上昇を強めたため底堅くじり高に推移し15時台には1.1139ドルまで上値を伸ばした。ただその後はユーロポンドの下げにつれて1.1116ドルまで失速するもすぐに1.1131ドルまで下げ渋るなど、不安定な動きとなった。
ユーロ円は、早朝に160.94円まで下押すも下げ一巡後は日経冷え金株価の下げ幅縮小を眺めて上昇した。NZドル円の上昇に連れた動きもあり、14時台には161.26円まで上昇し日通し高値を付けた。ただドル円の買いが一服すると161円を割り込み160.81円まで下押しすぐに、161円台を回復するなど月末に絡んだ不安定な動きとなった。
債券
日本国債10年 0.889% (-0.010)
【市場主要イベント】
30日 ユーロ HICP
米 PCEデフレーター
加 GDP