【米国】米景気後退懸念もあり米株式市場は全面安となった
為替(2024年8月6日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.13 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0951 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 157.89 (円)
ポンド円 GBP/JPY 184.15 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2773 (米ドル)
8月5日のニューヨーク外国為替市場は、米景気後退懸念が高まる中でアジアや欧州全般で株安が進行した。また米株式市場も安く寄り付き、全般でドル売りが先行した。ただ米10年債利回りが上昇に転じたこともあり、ややドルが買い戻された。もっとも買い戻しが一巡後は、米10年債利回りの上昇幅低下もあり、ややドルが売り戻された。
米ドル円は、東京時間に株価暴落の影響から円買いが加速したが、7月米ISM非製造業景況指数が予想を上回った事もあり、ドルを買い戻す動きが優勢となり25時台には144.88円で買い戻された。ただ一時上昇に転じた米10年債利回りが再び低下すると上値が重たくなり143.39円まで押し戻された。
ユーロドルは、米景気後退懸念が高まる中で、米10年債利回りが低下するとユーロ買い・ドル売りが先行した。22時前には1.1008ドルと1月2日以来の高値を付けた。ただ同日の高値1.1046ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重たくなった。米ISM非製造業景況指数の上振れも相場の重しとなり26時台には1.0947ドルまで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 38,690.68 -1,030.57(-2.59%)
NASDAQ総合 USD 16,208.38 -567.78(-3.38%)
S&P500 USD 5,186.27 -160.28(-2.99%)
株式市場では、米景気後退懸念が一段と高まる中で、投資家心理が急激に悪化し株売りが膨らんだ。アジアや欧州市場も軟調に推移するなど、世界同時株安の様相を呈した。7月米ISM非製造業景況指数が予想を上回ると、下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。
債券・商品先物
米国債10年 3.792% (-0.002)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.28 (-0.48%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,452.1 (-1.36%)
【日本】日経平均株価がブラックマンデーを超える4,400円超の下げ幅となり、円買いが進行した
為替(17時)
8月5日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付き1987年のブラックフライデーを超える4,400円超の大幅安となったことを受けて、全般で円買いが加速した。この急激な動きに対して、鈴木財務相は「日銀とも連携して緊張感をもって株式市場の動向を注視する」とし、「円の水準は安定的に推移することが望ましい」と強調したが、市場では「日銀や日本政府がこの暴落を招いた」とする批判の声も聞かれた。
米ドル円は、日経平均株価が安く寄り付き2,500円以上の急落となった事を受け、円買いが先行した。一時買い戻された日経平均株価だったが、後場になるとさらに下値を下げ、1987年のブラックマンデーを超える下げ幅を記録したことを嫌気し、141.68円まで値を下げた。引けにかけては大幅な下落の反動もあり143.98円まで買い戻されたが上値は重たかった。
ユーロドルは、円相場が中心となる中で米10年債利回りが低位で推移し底堅くややユーロ買い優勢となり1.0939ドルまで上値を伸ばした。ただユーロ円の売りに引きずられる形で、15時台には1.0892ドルまで値を下げた。その後はユーロ円に巻き戻しが入ったこともあり1.0967ドルまでユーロが買われた。
ユーロ円は、日経平均株価の急落を見てユーロ売り・円買いが先行した。158円の節目を割り込むとストップロスを巻き込みながら円買いが急速に進行し15時台には154.39円まで下落した。その後は引けにかけてはショートカバーが入り157.68円まで上値を伸ばした。
債券
10年長期金利 0.790% (-0.140)
【市場主要イベント】
5日 日 金融政策決定会合議事要旨
米 ISM非製造業景況指数
6日 豪 豪中央銀行政策金利発表
7日 独 鉱工業生産
8日 米 新規失業保険瀬院生件数
9日 加 新規雇用者数