米大幅利下げ観測が高まる中で、FOMC前の調整もあり、ややドルの買戻しが優勢

【米国】米NY連銀製造業景気指数が予想を上回った事で、ドルの買戻しが優勢

為替(2024年9月17日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   140.59 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1132  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   156.52   (円)
ポンド円          GBP/JPY   185.81  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3215  (米ドル)

9月16日のニューヨーク外国為替市場は、9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:-4.0、結果:11.5)が予想を上回った事もありドルの買戻しが先行した。ただ米大幅利下げ観測が高まっていることもあり、買戻しは限定的で、引けにかけては全般でもみ合いとなった。シカゴ・マーカンタイル取引所グループがFF金利先物動向に基づき産出する「フェドウォッチ」によると、FOMCでの0.25%利下げの可能性は50%から33%に低下し、0.50%利下げの可能性は50%から67%に上昇した。

米ドル円は、日本時間には139.57円の日通し安値を付けたがその後は、調整の買戻しが優勢となった。9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回り、米景気の底堅さを示すとドルを買い戻す動きが活発化した。25時前には140.91円まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた高値140.90円が目先の戻りの目安として意識されると買戻しは一服した。米10年債利回りが再び低下に転じた事も相場の重しとなった。

ユーロドルは、米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行した。22時30分過ぎには1.1137ドルの日通し高値を付けた。ただ、6日の高値1.1155ドルが目先のレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、1.11ドル台前半でのもみ合いに転じた。米ニューヨーク連銀製造業景気指数の予想上振れも相場の重しとなった。

株式
NYダウ平均       USD   41,631.79     +235.66(+0.56%)
NASDAQ総合    USD   17,594.32        -89.67(-0.50%)
S&P500             USD     5,631.97         +5.96(+0.10%)

株式市場では、FRBが17日から18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃する中で、主力株の一角に買いが入った。その一方で新型iPhone 16 Proの需要が予想を下回っていると市摘されたアップルが下落し相場の重しとなった。ハイテク株比率が高いナスダックは先週上昇が続いていた後だけに、6営業日ぶりに反落した。

債券・商品先物
米国債10年                                 3.618%     (-0.037)
NY原油(WTI)     USD/バレル   70.51        (+1.70%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,610.0     (+0.14%)
 

【日本】大幅な米利下げ観測が高まる中で、全般でドル売りが優勢となった

為替(17時)
9月16日の東京外国為替市場は、東京オープン後やや円買い・ドル売りが優勢となるも、東京市場が休場ということもあり揉み合いの相場が続いた。17日から時始まる米FOMCでの0.50%の利下げ観測が高まっていることもドル売りを促した。欧州勢が参加後には時間外の米10年債利回りが3.63%台まで低下したこともあり、さらにドル売りが進行した。

米ドル円は、前週からの軟調な推移を引き継ぎ、上値が重たい相場が続いた。もっとも東京市場は休場ということもあり、午前中は140.50円前後で揉み合いが続いた。明日から始まる米FOMCでの0.50%利下げ確立が60%程度まで上昇したことで、一時139.94円まで下値を広げた。その後の戻しも140.30円程度にとどまり、ドル売り圧力が強い状態が続いた。米10年債利回りが3.63%台まで低下したことも重しとなり16時台には139.57円まで下押し、日通し安値を付けた。

ユーロドルは、ポジション調整の買いが優勢となり1.1092ドル程度まで上値を伸ばしたが、東京市場が休場ということもあり揉み合いが続いた。明日から始まる米FOMCでの0.50%利下げ観測の台頭や米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが優勢となり1.1119ドルまで上値を伸ばした。時間外の米2年債利回りは約2年ぶりの水準となる3.54%台まで低下した。

ユーロ円は、ドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれる形となったが、ドル円の下げがやや大きくなっていることで、155.74円まで下押した。その後揉み合い相場が続いたが、ドル円の下落につられる形で、16時台には155.14円まで下押し、日通し安値を付けた。

債券
日本国債10年 0.841%    (±0)
 

【市場主要イベント】
17日 米 8月小売売上高
18日 ユーロ 8月消費者物価指数
        米 FOMC政策金利発表
        米 パウエルFRB議長発言
19日 新 4-6月期四半期国内総生産
        英 BOE政策金利発表
20日 日 8月全国消費者物価指数
        日 日銀金融政策決定会合
        日 植田日銀総裁の発言
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