【米国】低調な米経済指標の結果を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年9月25日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.19 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1179 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.09 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.07 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3413 (米ドル)
9月24日のニューヨーク外国為替市場は、ロンドン序盤からドル売り圧力が高まった。9月米消費者信頼感指数(予想:104.0、結果:98.7)やリッチモンド連銀製造業指数(予想:-12、結果:-21)が予想を下回る結果となると、さらにドル売りが加速した。なおナーゲル独連銀総裁は「独経済は徐々に勢いを取り戻すと予想」「高インフレの影響で経済が低迷」と発言した。
米ドル円は、ロンドン序盤で144円台半ばのドル売り圧力を確認すると143.78円まで下押したが143円台の買い圧力も根強く144.20円まで下げ渋った。もっとも、9月米消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が予想を下回る結果となると、米10年債利回りの低下とともにドル売りが先行した。引けまでには143.07円まで下押し、日通し安値を付けた。
ユーロドルは、ドル円でドル売り圧力が強まると、徐々に下値を切り上げた。低調な米経済指標が相次いだ事を受けて、23時30分頃には一時1.1163ドルまで上値を伸ばした。ただ、前日の高値1.1170ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。もっとも下押しも限られており、その後はじり高となり引けまでに1.1180ドルまで上値を伸ばし日通し高値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 42,227.75 +103,64(+0.24%)
NASDAQ総合 USD 18,076.10 +102.50(+0.57%)
S&P500 USD 5,734.34 +15.81(+0.27%)
株式市場では、NYダウ工業平均は4日続伸し史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500も過去最高値を更新した。米大幅利下げが景気を下支えするとの期待が引き続き買いを促した。ただ、連日史上最高値を更新していることもあり、やや上値は重たかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.730% (-0.023)
NY原油(WTI) USD/バレル 72.40 (+1.10%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,682.1 (+1.08%)
【日本】植田日銀総裁の発言を受けて、円は全面安の展開となった
為替(17時)
9月24日の東京外国為替市場は、中国人民銀行総裁が「預金準備率と政策金利を0.50%引き下げる」と発言したことを受けて、香港・中国株は軒並み大幅高となった。一方で植田日銀総裁が「政策判断にあたり時間的な余裕がある」と述べたことを受けて、円は全面安の展開となっている。
米ドル円は、東京市場オープンから方向感が定まらず上下をした。中国人民銀行総裁が「預金準備率と政策金利を0.50%引き下げる」と発言したことをきっかけに、人民元が売られ円もつられて143.37円まで弱含んだ。中国株が軒並み大幅高となり、リスク志向ムードが広がる中で円売りが進行した。植田日銀総裁の「追加利上げを急がない」といった発言も円売りを後押しした。
ユーロドルは、上値が重たい状態が続くものの下値も底堅く推移した。豪ドルが対ドルで上昇した場面では、ドル売りの流れに連れて1.1119ドルまでじり高となった。ただ一方的な上昇とはならず、15時台には1.1104ドルまで下押した。ただ底値は固く欧州勢が本格参入後には、1.1132ドルまで上昇し日通し高値を付けた。
ユーロ円は、香港・中国株高を背景とした人民元円や豪ドル円が上げ幅を拡大し、リスク・オンの動きにユーロ円も追随した。植田日銀総裁の発言で円安基調が強まったことも支えに、円売りが加速し160.92円まで上昇した。その後はドル円と同じく買い一服となったが、ユーロドルが上昇した影響もあり、下押しは限られた。
債券
日本国債10年 0.811% (-0.042)
【市場主要イベント】
25日 米 新築住宅販売件数
26日 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
米 4-6月期四半期実質国内総生産(確定値)
米 パウエルFRB議長の発言
27日 米 PCEデフレーター