【米国】米株安や米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが先行した
為替(2024年9月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 145.44 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1043 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.64 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.74 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3112 (米ドル)
9月3日のニューヨーク外国為替市場は、米株式市場が下落で始まったことや、8月米ISM製造業景況指数(予想:47.5、結果:47.2)が予想を下回ると全般でドル売りが先行した。3.9%台で推移していた米10年債利回りも23時台には、3.829%まで低下したこともドル売りを促した。ただ、その後下げ渋るとややドルの買戻しがあったが、その動きは限定的だった。
米ドル円は、連休明けの米株式市場の株安を受けてリスク・オフの円買いが強まると、一時145.11円と日通し安値を更新した。8月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことも相場の重しとなった。東京時間の経済財政諮問会議に出席した植田日銀総裁が政策金利引き上げへの方針を改めて示したことも、相場の重しとなった。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下に伴いユーロ買い・ドル売りが先行すると、23時過ぎには一時1.1069ドルまで値を上げたものの、アジア時間に付けた高値1.1070ドルが目先のレジスタンスとして意識されると上値が重たくなり失速した。米株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いも出ると、1.1026ドルの日通し安値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 40,939.59 -634.39(-1.52%)
NASDAQ総合 USD 17,137.56 -576.06(-3.25%)
S&P500 USD 5,529.46 -120.11(-2.12%)
株式市場では、NYダウ平均が前週末まで連日史上最高値を更新していた後だけに、半導体関連などハイテク関連株を中心に利益確定目的の売りが優勢となった。8月ISM製造業景況指数が予想よりも弱い内容となり、50を下回ったことで投資家心理を冷やした。ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の下げが目立ち、大幅に下落した。
債券・商品先物
米国債10年 3.829% (-0.080)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.69 (-5.19%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2.524.8 (-0.27%)
【日本】日銀植田総裁の発言を受けて、金融引き締めへの思惑が高まり円買いが加速した
為替(17時)
9月3日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付いたことや時間外の米10年債利回りが上昇したことで仲値にかけては円売りが優勢な展開となった。ただその後は、日経平均株価が売りに押されマイナス圏まで低下したこともあり、徐々に円買いが優勢となっていった。また、経済財政諮問会議に出席した植田日銀総裁が「物価見通しが実現すれば引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」との方針を改めて示したことで円買い意欲も高まった。
米ドル円は、日経平均株価の上げ幅拡大や時間外の米10年債利回りの上昇を受けて、円売り・ドル買いが先行し仲値にかけて147.21円の高値を付けた。ただ仲値を過ぎると日経平均株価が上げ幅を縮小しマイナス圏に沈んだことや米10年債利回りも低下したことで、上値が重たくなり145.88円まで下押した。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが上昇していることが重しとなり、1.1058ドルまで下押した。その後は買い戻しが入り1.1070ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けたが、ユーロ円の下落に引きずられるようにユーロ売りが優勢となり、15時台には1.1051ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円と同様に日経平均株価の堅調な推移を支えにして162.80円まで上値を伸ばした。ただ、ドル円が伸び悩むとユーロ円でも上値が重たくなり徐々に安値を切り下げていく展開となった。17時前には161.32円まで下押した。
債券
日本国債10年 0.926% (+0.014)
【市場主要イベント】
4日 豪 4-6月期四半期GDP
加 政策金利発表
5日 米 ADP雇用統計
6日 ユーロ 4-6月期四半期GDP
米 非農業部門雇用者数変化