【米国】米卸売物価指数が予想を下回ると、ドル売りが先行した
為替(2025年1月15日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.97(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0301 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.74 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.79 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2203 (米ドル)
1月14日のニューヨーク外国為替市場は、米卸売物価指数(予想:、結果:)が予想を下回る結果となると米10年債利回りが4.75%台まで低下し、全般でドル売りが優勢となった。もっとも下押しは限定的で、米10年債利回りは再び4.8%台まで上昇した事で、ドル売りも限定的となった。なお、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁は「インフレ圧力は引き続き緩和すると楽観的だ」と発言した。
米ドル円は、米卸売物価指数が予想を下回ると米10年債利回りの低下とともに一時157.39円まで値を下げた。もっともその後は米10年債利回りが再び4.8%台まで持ち直したことで、ドル買いが優勢となり、27時前には158.19円まで上昇した。買い一巡後には157.87円まで売り戻されたが戻りは限定的だった。
ユーロドルは、米卸売物価指数の予想を下回る結果を受けて、一時1.0272ドルまで上昇したものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0274ドルを前に伸び悩んだ。もっとも下値も堅く調整目的の買戻しが優勢となり、25時台には1.0303ドルまで上値を伸ばした。その後は1.0278ドルまで下押すも、戻しは限定的でじり高に推移した。
株式
NYダウ平均 USD 42,522.63 +222.95(+0.52%)
NASDAQ総合 USD 19,045.65 -42.17(-0.22%)
S&P500 USD 5,843.30 +7.20(+0.12%)
株式市場は、12月米卸売物価指数が予想を下回る結果となると、インフレに対する過度な懸念が和らぎ買いが優勢となった。ただ米10年債利回りが上昇し、明日には米消費者物価指数の発表が控えていることもあり上値は限られた。ハイテク株比率が高いナスダックでは米10年債利回りの上昇を受けて高PERのハイテク株に売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.788% (±0%)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.69 (-0.72%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,690.2 (+0.37%)
【日本】氷見野日銀副総裁の発言を受けてクロス円は大きく乱高下した
為替(17時)
1月14日の東京外国為替市場は、氷見野日銀副総裁の「経済・物価見通しを基準に利上げを行うかどうか議論し判断する。物価・経済は概ね見通しに沿って進んでおり、見通しが実現して区とすれば、今後も金融緩和の度合いを調整する」との発言を受けて、クロス円では大きく乱高下した。その後は落ち着きを見せるも、全般で様子見ムードが強くなり、大きな方向感は出にくい相場となった。
米ドル円は、東京仲値にかけてややドル買いが優勢に進んだ。10時過ぎになると氷見野日銀副総裁の講演内容を受けて価格は大きく上下に振れた。日経平均株価は一時900円近く下落したものの、午前中の乱高下からは落ち着き、相場への影響は限定的だった。欧州勢が参入後も、午前中の乱高下をうけてやや様子見ムードが優勢となった。
ユーロドルは、NY引け間際の「トランプ氏は漸進的な関税引き上げ案をまだ見当も承認もしていない」との報道でのドル売りを引きずり、8時30分過ぎに1.0277ドルまで上値を引き上げた。もっともドル円が買いで始まったこともあり、上値は重たくなり11時台には1.0238ドルまで下押した。もっともその後は1.0250ドル前後でもみ合う展開となり、方向感は出なかった。
ユーロ円は、円買い優勢で始まったもののドル円が上昇に転じたことでユーロ円も下げ渋った。もっとも日経平均株価が軟調に推移したことをうけて、上値も限定的だった。その後は氷見野日銀副総裁の発言を受けて、ドル円同様に乱高下した。その後はドル円やユーロドルで方向感が乏しくなる中で、ユーロ円も方向感は出にくく161.45円前後でもみ合った。
債券
日本国債10年 1.239% (+0.049)
【市場主要イベント】
15日 米 消費者物価指数
16日 英 月次国内総生産
ユーロ ECB理事会議事要旨
米 小売売上高
17日 中 10-12月期四半期国内総生産
ユーロ 消費者物価指数