【米国】米経済指標は強弱入り混じる結果となり、大きな方向感は出にくかった
為替(2025年1月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.19(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0299 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.85 (円)
ポンド円 GBP/JPY 189.81 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2229 (米ドル)
1月16日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:0.6%、結果:0.4%)や新規失業保険申請件数(予想:21.0万件、結果:21.7万件)が市場予想よりも弱い内容となった一方で、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:-5.0、結果:44.3)は予想を大きく上回る結果となり、ドル買い・ドル売りが入り混じった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.68%台まで上昇したことで、156.36円まで上昇した。12月米小売売上高や前週分の新規失業保険申請件数は弱い内容となったが、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回った事が相場を下支えし強弱が入り混じった。その後はウォラーFRB理事がハト派寄りな発言をしたことで、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となった。
ユーロドルは、米10年債利回りが4.68%台まで上昇したことやECB理事会議事要旨でのハト派な見解を受けて売りが優勢となっていた。米経済指標が強弱入り混じる内容となったことで、1.0354ドルまで上昇したのちに1.0258ドルまで下押すなど、上下に乱高下した。その後は、1.029ドル前後でのもみ合いとなった。
株式
NYダウ平均 USD 43,153.14 -64.88(-0.15%)
NASDAQ総合 USD 19,338.13 -170.37(-0.87%)
S&P500 USD 5,937.37 -11.44(-0.19%)
株式市場は、NYダウ平均は足元で上昇相場が続いた後だけに、短期的な過熱感も意識されて小幅ながら売りが出た。もっとも、本日発表の米経済指標は強弱入り混じる結果となったことから、ドル買い・ドル売り入り混じり方向感は出にくかった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、前日に大幅上昇した反動で売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.610% (-0.041%)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.75 (-1.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,747.0 (+1.00%)
【日本】一部報道で日銀追加利上げ観測が高まると円買いが進行したが、その後は徐々に値を戻した
為替(17時)
1月6日の東京外国為替市場は、次期米財務長官で指名されているベッセント氏が「ドルが世界の準備通貨であり続けるようにする必要がある」と発言したことで、わずかにドル買いが先行した。ただ、一部報道でで「来週の日銀会合での追加利上げの可能性が高まっている」と報じられると円買いが優勢となった。もっとも円買いが急に進んだこともあり、ショートカバーが入り円は売り戻されたが、限定的だった。
米ドル円は、前日の円買いの流れは続き、上値が重たい展開となった。一部報道で「米新政権の影響が限定的であれば、来週の日銀会合での利上げの可能性が高い」と報じられると、円買いの勢いは強まり155.20円まで売り押された。ただ売りが一巡すると、急落した反動から買戻しが優勢となり156.31円まで上値を伸ばした。ただ、日銀利上げ観測に対する警戒感も強く上値は限定的だった。
ユーロドルは、対円や対豪ドルでドルが売られるとユーロドルも1.0299ドルまで上値を広げた。ただ、買いの勢いも弱く1.029ドル台を中心にした揉み合いから抜け出せずなかった。ただドル円でドルが買い戻されていることで、ややドル買いが優勢となり15時前には1.0280ドルまで下落した。欧州勢が参入し始めると、やや買いが強まり1.0301ドルまで上値を伸ばし午前中高値をわずかに更新した。
ユーロ円は、買いが先行して始まるもドル円の上値が抑えられ下落するとユーロ円もつられて下落した。日銀の利上げ観測の高まりもあり下げ幅を拡大し11時過ぎには159.73円まで下押した。しかし急速に値を下げた反動もあり、一転して買戻しが優勢となりドル円の上昇も支えにじり高に推移した。17時過ぎには160.87円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.197% (-0.060)
【市場主要イベント】
17日 中 10-12月期四半期国内総生産
ユーロ 消費者物価指数