【米国】ロンドンフィキシングに絡んだドル売りが全般で優勢となった
為替(2025年1月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.50(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0419 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.04 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.88 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2338 (米ドル)
1月21日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領が関税の即時発行を見送ったことで、過度な警戒感は薄れ、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となっていたが、ロンドンフィキシングに絡んだドル売りが徐々に優勢となっていった。米株が堅調に推移していることから、リスクオンのユーロ売りも優勢となった。
米ドル円は、欧州時間から買いが優勢となっていたが、アジア時間に付けた高値が目先のレジスタンスとして意識されると、上値が重たくなり25時前には155.25円まで下押した。ロンドンフィキシングに絡んだドル売りも売りを後押しした。もっとも売り一巡後には155.59円まで下げ渋った。リスクオン地合いが強まりクロス円では円の売戻が優勢となったことも、相場を下支えした。
ユーロドルは、欧州時間序盤に1.0341ドルの日通し安値を付けた後は、じり高の展開が続いた。ロンドンフィキシングにかけては、再び1.04ドル台を回復しユーロ円の強含みにも支えられながら、27時台には1.0435ドルまで上昇した。
株式
NYダウ平均 USD 44,026.56 +539.72(+1.24)
NASDAQ総合 USD 19,756.37 +123.97(+0.63%)
S&P500 USD 6,048.73 +51.67(+0.86%)
株式市場は、20日に就任したトランプ大統領が新たな関税の即時発行を見送ると、関税を巡る過度な警戒感が薄れ、買いが広がった。「トランプ氏はAIインフラに巨額投資する方針を発表する見通し」との報道を受けて、半導体関連株への買いが目立った。ハイテク株比率が高いナスダックでは、米10年債利回りの低下で高PERのハイテク株に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.560% (-0.051%)
NY原油(WTI) USD/バレル 75.92 (-0.36%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,755.8 (+0.87%)
【日本】トランプ氏の関税政策発言をきっかけに、荒い値動きで上下した
為替(17時)
1月21日の東京外国為替市場は、日銀金融政策決定会合での0.25%の利上げがほぼ確実視される中で円買いが先行したが、トランプ大統領が「メキシコとカナダに25%の関税を課すことを検討中」と発言したことで、アメリカのインフレ再燃への懸念もあり米10年債利回りの上昇とともにドル買いが進行した。なお3月25日に人気満了を迎える安達審議委員の後任を28日にも提示する見込みであるとの報道も伝わった。
米ドル円は、1月日銀金融政策決定会合での利上げがほぼ確実視される中で、時間外の米10年債利回りが4.53%台まで低下したことで154.90円まで下押した。ただ、トランプ米大統領が「メキシコとカナダに25%の関税を課すことを検討中」と発言したことが伝わると、156.24円まで買い戻された。ただ買いが一服後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで再び154.77円まで売られるなど、宝庫王冠定まらず上下した。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが4.53%台へ低下したことなどで、1.0434ドルまで上値を伸ばしたがトランプ大統領の関税政策を巡る発言をしたことで、ドル買いが優勢となり1.0352ドルまで下押した。ドル買いが一服すると1.0400ドルまで買い戻されたが上値は重たく、ややドル買いが優勢となった。
ユーロ円は、ドル円の下落につられる形で上値が重たい展開でスタートした。ドル円の上昇がある中で、ややもみ合ったものの下落幅を拡大し正午過ぎには160.94円まで下押した。売りが一巡後はドル円の下げ渋りにつれて、徐々に買戻しが進み17時前には161.58円まで上昇した。もっとも上値は重たく伸び悩んだ。
債券
日本国債10年 1.192% (+0.006)
【市場主要イベント】
22日 米 景気先行指標総合指数
23日 米 失業保険申請件数
24日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の会見