【米国】米10年債利回りの上昇を背景に、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年1月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.53(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0411 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.98 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.79 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2315 (米ドル)
1月22日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇をきっかけに全般でドル買いが優勢となった。24時に発表の12月米景気先行指標総合指数(予想:0.0%、結果:-0.1%)は市場予想をわずかに下回ったものの相場への影響は限定的だった。23日から始まる日銀金融政策決定会合での利上げは相場にすでに織り込み済みとの声が多く聞かれた。
米ドル円は、米10年債利回りが4.61%台まで上昇したことを受けて円売り・ドル買いが先行した。欧州時間に付けた156.11円を上抜けて26時台には一時156.71円まで上昇した。なお、24時に発表された12月米景気先行指標総合指数は市場様相をわずかに下回ったが、相場絵の影響は限定的だった。ただその後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで上値は重たくなり156.44円まで下押した。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇に伴い、ユーロ売り・ドル買いが強まりじり安の展開となった。もっとドル円の上昇とユーロ円のユーロ高推移に挟まれる形で、下げ幅は限定的で引けまでに1.0410ドルまでとなった。
株式
NYダウ平均 USD 44,147.32 +120.76(+0.27)
NASDAQ総合 USD 20,008.67 +252.30(+1.27%)
S&P500 USD 6,085.65 +36.92(+0.61%)
株式市場は、「トランプ政権による関税強化策は懸念されていたほど過激ではない」との見方が強まると、新政権による経済促進策への期待感から買いが優勢となった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、決算内容が好感されたネットフリックスが一時15%近く急騰した。
債券・商品先物
米国債10年 4.605% (+0.045%)
NY原油(WTI) USD/バレル 75.27 (-0.85%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,766.6 (+0.39%)
【日本】トランプ氏の関税政策発言をきっかけに、荒い値動きで上下した
為替(17時)
1月22日の東京外国為替市場は、トランプ大統領が中国に対して10%の関税を課すことを協議しているという報道とともに、ドル買いが先行した。また「欧州連合も課税の対象となり得る」と発言したことで、ユーロ売りも進んだ。なお神田前財務官は「過度な動きやファンダメンタルズから乖離なら是正が必要」と発言した。
米ドル円は、トランプ大統領が「対中10%関税について協議している」と発言したことが伝わると、ドル人民元(CNH)の上昇にも連れて、155.83円まで強含んだ。しかし日銀の利上げ観測が高まっていることもあり、155.35円まで下押した。もっとも日経平均株価が高く寄り付き堅調に推移していることもあり、売り一巡後は下げ渋り155.96円まで買い戻され早朝の高値を上抜けた。その後は155.85円前後でもみ合ったが欧州勢参入後はやや円売りが優勢となり、17時過ぎには156.11円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、トランプ大統領が中国への課税だけでなく「欧州連合も課税の対象となる」と発言したことで、ユーロドルも一時1.0391ドルまでまで弱含んだ。もっともドル円同様にドル買いの反応は限定的で、1.0424ドルまで買い戻された。その後は上値が重たく、1.0415ドル前後でもみ合った。一時1.0399ドルまで下押す場面もあったが、やはりすぐに買い戻され方向感は出なかった。
ユーロ円は、トランプ大統領の関税に関する発言でドル円とユーロドルの下落に挟まれる形で方向感なく162円を挟んでもみ合った。その後はドル円の上昇につられる形で12時台には162.37円まで上値を伸ばした。前日に米国株が上昇したことや、この日の日経平均株価が上昇していることで、リスクオンの円売りが出やすかった。
債券
日本国債10年 1.198% (+0.006)
【市場主要イベント】
23日 米 失業保険申請件数
24日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の会見