【米国】日銀の金融政策決定会合を前に、大きな方向感はなく様子見ムードが強かった
為替(2025年1月24日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.96(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0416 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.47 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.68 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2353 (米ドル)
1月23日のニューヨーク外国為替市場は、前週分の米新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果:22.3万件)が市場様相を下回る結果となると全般でドル売りが優勢となった。もっともトランプ大統領がダボス会議での演説で、「石油輸出国機構へ原油価格の引き下げを要請する」「金利引き下げを要請する」と発言したことで、ドル売りが優勢となった。
米ドル円は、前週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い内容であることが伝わると、円買い・ドル売りが先行し156.10円まで下押した。もっとも、米10年債利回りが4.66%台まで上昇すると156.47円まで買い戻された。トランプ大統領がダボス会議の演説にて「石油輸出国機構に原油価格の引き下げを要求する」などと発言すると全般でドル売りが優勢となった。
ユーロドルは、前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことが伝わると、1.0417ドルまで上昇したものの反応は限定的となった。その後トランプ大統領が減税措置について、米議会両院で可決される見通しを示すと、1.0371ドルまで下押した。もっとも下値も限定的で、すぐに1.0437ドルまで買い戻されるなど方向感が定まらなかった。
株式
NYダウ平均 USD 44,557.68 +410.36(+0.92)
NASDAQ総合 USD 20,051.67 +43(+0.21%)
S&P500 USD 6,118.22 +32.57(+0.53%)
株式市場は、トランプ大統領のダボス会議での発言を好感した買いが優勢となった。なお多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。ハイテク株比率が高いナスダックも上昇し、12月17日以来の高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.642% (+0.037%)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.11 (-1.54%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,762.0 (-0.16%)
【日本】AI向け巨額投資を発表したソフトバンクなどが相場をけん引し、日経平均株価は4万円の大台を超えた
為替(17時)
1月23日の東京外国為替市場は、高く寄り付いた日経平均株価が上昇幅を縮小したことで、やや円買いが優勢に始まったものの、日経平均株価が再び上昇し4万円台を回復したことや米10年債利回りが高い水準を維持していることから、全般でドル買いが優勢となった。もっとも本日のダボス会議でトランプ大統領の演説が控えていることもあり、警戒感も高まり大きな方向感は出なかった。
米ドル円は、朝方からの売りが続く形で10時過ぎには156.28円まで下押した。一時250円超上昇していた日経平均株価が上昇幅を縮小したことも重しとなった。その後は下げ渋り156.61円まで買い戻され、FOXニュースによるトランプ大統領へのインタビューに注目が集まっていたものの、方向感の出るようなきっかけとなる発言はなく揉み合った。その後は156.75円まで上値を伸ばしたが、持ち高調整の売りに押される形で156.48円まで下押した。
ユーロドルは、東京オープンから1.0415ドルまで上昇したが上値は重たく、徐々にドル買いが優勢となり1.0396ドルまで下押した。もっとも前日安値の1.0393ドルを下抜けるほどの勢いはなく1.0412ドルまで買い戻された。もっともトランプ大統領の演説を前に方向感のなく揉み合った。欧州勢参入後にはややドル売りが優勢となり1.0389ドルまで下押した。
ユーロ円は、日経平均株価の上昇幅の縮小を確認すると162.70円まで下押したもののドル円とユーロドル療法でドル買いが進んだことで、ユーロ円は両者に挟まれもみ合う展開となった。その後はドル円の上昇や日経平均株価が4万円の大台を回復したことも下支えに上昇し163.11円の高値を付けた。ただ、ユーロドルが下落したことなどもあり、162.71円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.206% (+0.008)
【市場主要イベント】
24日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の会見