【米国】ワシントン・ポスト紙の報道をきっかけにドル売りが先行した
為替(2025年1月7日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.61(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0387 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.72 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.32 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2518 (米ドル)
1月6日のニューヨーク外国為替市場は、ワシントン・ポスト紙が「トランプ次期大統領は重要な品目に絞って関税を課すことを検討している」と報じた事をきっかけに、米物価上昇圧力が限定的となるとの見方から、ドル売りが優勢となった。もっとも、トランプ氏が「記事の内容は正確ではない」「関税政策を後退させることはしない」と発言すると、一転してドル買いが優勢となった。米10年債利回りが上昇したことも相場を下支えした。
米ドル円は、欧州時間のトランプ大統領の発言をきっかけにドル売りが優勢となり、22時台には156.23円まで下落し日通し安値を更新した。ただ、トランプ氏がワシントン・ポスト紙の記事の内容を否定すると、一転してドルを買い戻しが優勢となり157.65円まで持ち直した。米10年債利回りが上昇に転じたことも相場を下支えした。
ユーロドルは、欧州時間の仏・独・ユーロ圏サービス部門PMI改定値がが予想を上回った事をきっかけに、ユーロ買いが優勢となった。22時台には一時1.0436ドルまでドル売りが進行した。もっともトランプ氏がワシントン・ポスト紙の記事を否定したことで、ドルの買戻しが優勢となり、1.0351ドルまで下押した。その後は、1.0385ドル前後でのもみ合いとなった。
株式
NYダウ平均 USD 42,714.21 +184.95(+0.43%)
NASDAQ総合 USD 19,867.81 +248.64(+1.26%)
S&P500 USD 5,976.49 +34.62(+0.58%)
株式市場は、NYダウ平均が一時380ドル超上昇する場面もあったが、「トランプ次期大統領は重要な品目について関税を課すことを検討」という報道をトランプ氏が否定すると、米10年債利回りが上昇した。株式の相対的な割高感が意識されて売りが優勢となった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、半導体関連株やメタ・プラットフォームズが買われ、相場の押上要因となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.622% (+0.022)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.01 (-0.73%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,645.2 (-0.25%)
【日本】大発会の日経平均株価は下げ幅を拡大し一時660円超安となった
為替(17時)
1月6日の東京外国為替市場は、大発会を迎えた日経平均株価がマイナスに転じ下げ幅を拡大したことで、やや円買いが優勢となった。もっとも植田日銀総裁からは「今年も金融緩和度合いを調整するタイミングは今後の経済金融物価情勢次第、様々なリスクに留意が必要」という発言から、引き続き慎重な姿勢であるとの見方が強まり、円売りが優勢となった。欧州勢参入後には、独債券利回りが上昇したことで、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇とともに買いが優勢となり、仲値に向けて157.83円まで上値を伸ばした。ただ、大発会の日経平均株価が小幅に上昇して始まるもマイナスに転じ下げ幅を拡大したことが嫌気され、157.49円まで押し戻された。もっとも米10年債利回りが高止まりしていることから底値は固く、買い戻され157.72円前後でもみ合った。ただ欧州勢参入後には欧州通貨が買われたことや、ポジション調整も入り157.53円まで押し戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが4.63%台まで上昇したことが重しとなるも、下値は堅く下げ渋った。その後はユーロ円の上昇も背景に、1.0318ドルまで上値を伸ばしたが、米10年債リアン割が高値圏で推移していることもあり、小幅にもみ合いが続いた。欧州勢参入後は独10年債利回りが2.45%まで上昇すると、ユーロドルも1.0331ドルまでじり高となった。
ユーロ円は、ドル円の上昇につられる形で買いが優勢となり13時前には162.76円まで上値を伸ばした。その後はややもみ合ったものの162.80円まで上値を伸ばしたが、日経平均株価が下げ幅を拡大していることもあり、伸び悩んだ。欧州勢参入後は独債券利回りの上昇を受けて、欧州通貨買いが優勢となり、強含んだ。
債券
日本国債10年 1.131% (+0.050)
【市場主要イベント】
7日 ユーロ CPI
米 ISM非製造業景況指数
8日 米 ADP雇用統計
米 FOMC議事要旨
9日 ユーロ 小売売上高
米 新規失業保険申請件数
10日 米 非農業部門雇用者数変化