【米国】米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが先行した
為替(2025年2月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.93(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0306 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 156.60 (円)
ポンド円 GBP/JPY 187.88 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2365 (米ドル)
2月10日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことを受けて全般でドル売りが先行した。もっとも24時以降は米10年債利回りが下げ幅を縮小しNY市場オープン時の水準まで戻したことで、ドルの買戻しが優勢となった。もっとも今週はパウエルFRB議長の発言や米CPIなどの重要イベントを控えていることもあり、大きな方向感は出にくかった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.46%まで低下するとドル売り・円買いが優勢となった。日銀の早期利上げ観測を背景とした円買いも根強く、24時過ぎには151.57円まで下押した。もっとも米10年債利回りが低下幅を縮小すると買戻しが優勢となり28時前には152.07円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、23時台には1.0303ドルまで下押すなどドル買いが先行したが、米10年債利回りの低下もあり1.0319ドルまで下げ渋った。もっとも今週はパウエルFRB議長の発言も控えていることから様子見ムードが強く大きな方向感は出にくかった。米10年債利回りが低下幅を縮小したことで上値は抑えられたものの、積極的に売り進めていくような展開とはならなかった。
株式
NYダウ平均 USD 44,476.20 +173.04(+0.39%)
NASDAQ総合 USD 19,713.65 +188.26(+0.96%)
S&P500 USD 6,067.03 +41.10(+0.68%)
株式市場は、トランプ大統領の関税政策を巡る懸念から小幅に下げる場面もあったが、決算内容が好感されたマクドナルドが堅調に推移し相場を下支えした。エヌビディアやアマゾン・ドット・コムなど、主力ハイテク株が買われたことも相場の支援材料となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.501% (+0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 72.18 (+1.99%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,934.8 (+0.16%)
【日本】トランプ大統領の新たな関税政策報道を受け、ドル買いが先行した
為替(17時)
2月10日の東京外国為替市場は、トランプ大統領の「すべての国を対象に鉄鋼・アルミへの25%関税を課す」との報道を受けたドル買いが先行した。また安く寄り付いた日経平均株価が下げ幅を縮小し一時プラス圏を回復したこともあり、全般で円売りが優勢となった。
米ドル円は、週明け早朝のトランプ関税報道を背景としたドル買いは一服し151.62円まで下押したが、東京仲値にかけてドル買い・円売り需要も意識されると152.21円まで上値を伸ばした。安く始まった日経平均株価が一時プラス圏を回復したことも相場を下支えした。もっとも早朝から1円近く上昇していることもあり、やや伸び悩み151.77円まで下押した。
ユーロドルは、トランプ大統領の関税報道を背景にドル買い優勢で始まったものの、買い一巡後は1.0318ドルまで買い戻された。ただその後はドル円でドル買いが優勢となった事を受けて、1.0298ドルまで売り押された。もっとも、ドル円の伸び悩みを確認すると、ユーロドルでも1.0321ドルまで再び上昇した。その後は1.0316ドル前後でのもみ合いとなり方向感は出なかった。
ユーロ円は、早朝に155.49円まで下押したが、ドル円の上昇や日経平均株価の上昇なども背景に買い戻しが優勢となり、156.81円まで上昇した。ただユーロドルが小幅安となったこともあり、伸び悩み156.65円前後でのもみ合いに終始した。日米中の株価指数が堅調に推移したことで、156.94円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.306% (+0.005)
【市場主要イベント】
11日 米 パウエルFRB議長発言
12日 米 1月CPI
13日 英 12月GDP
14日 米 小売売上高