【米国】米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが先行したが、独10年債利回りの上昇もあり、欧州通貨買いが優勢となった
為替(2025年2月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.54(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0362 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 158.08 (円)
ポンド円 GBP/JPY 189.83 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2443 (米ドル)
2月11日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を背景にややドル買い優勢で始まった。またパウエルFRB議長は会見で「政策調整を急ぐ必要はない」「米経済は総じて好調」と1月FOMCと変わらない見解を示した。またトランプ関税については「貿易政策についてコメントすることはFRBの役割ではない」と回答を避けた。
米ドル円は、米10年債利回りが上昇幅を拡大する中で円売り・ドル買い地合いが強くなり152.51円まで上値を伸ばした。ただ前日の高値152.54円が目先のレジスタンスとして意識されると失速した。一時152.23円まで下押したものの、パウエルFRB議長の発言が1月FOMCと変わらず「政策調整を急ぐ必要はない」という見解であることが伝わると、再び152.59円まで上値を伸ばし、日通し高値を更新した。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を受けて1.0316ドルまで下押したものの、欧州時間序盤のユーロ買い・ドル売りの流れを引き継ぎ上昇した。対円でドル買いが一服したことや独10年債利回りの上昇も手掛かりとなり、1.0351ドルまで上昇した。その後は買いが一服し、伸び悩んだが29時前には特段の材料はないものの1.0381ドルまで上昇した。
株式
NYダウ平均 USD 44,595.70 +119.5(+0.26%)
NASDAQ総合 USD 19,645.17 -68.48(-0.34%)
S&P500 USD 6,068.91 +1.88(+0.03%)
株式市場は、トランプ大統領の関税政策を巡る懸念から売りが先行するも、決算内容が好感されたコカ・コーラなど一部主力株に買いが入ると上昇に転じた。「中国のアリババ集団と提携し、同国のスマートフォン向けに人工知能サービスを提供する」と伝わったアップルにも買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.537% (+0.036)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.01 (+1.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,926.0 (-0.29%)
【日本】東京勢不在の中でNY時間のパウエルFRB議長の発言を控え様子見ムードが強かった
為替(17時)
2月11日の東京外国為替市場は、トランプ大統領の関税政策を嫌気したリスク・オフの円買いが優勢となり、早朝からクロス円で値を下げた。ただ東京市場が休場で本邦勢が不参加となっている中で、積極的な動きはなく小幅な値動きで上下した。NY時間にはパウエルFRB議長の発言も控えていることで様子見ムードが強かった。
米ドル円は、トランプ大統領が同盟国なども例外なく関税を導入するとしたことを嫌気し、151.68円まで弱含んだ。その後は152.06円まで買い戻されるものの、東京勢不在ということもあり上値は限定的だった。またNY時間にはパウエルFRB議長の発言が控えていることもあり様子見ムードが強く方向感なく小幅に揉み合った。15時過ぎには151.83円まで小幅に下値を広げたが、すぐに買い戻され151.93円前後でもみ合った。
ユーロドルは、対円でドルが売られていることも支えとなり1.0306ドルまで上値を伸ばした。ただユーロ円でのユーロ売りが重しとなり上値は抑えられた。その後は対円でドル買いが進むと12時前には1.0291ドルまで下押した。欧州勢参入後には対ポンドでドル買いが進んだことと対ポンドでユーロ買いが強まった影響を受け、1.0305ドル前後で方向感なくもみ合った。
ユーロ円は、トランプ大統領の同盟国を含めた一律関税政策を嫌気し、リスク・オフの円買いが優勢となり156.24円まで下押した。その後は156.62円まで買い戻されたが、上値は重たく156.50円を挟んでもみ合う展開となった。
債券
日本国債10年 1.306% (±0)
【市場主要イベント】
12日 米 1月CPI
13日 英 12月GDP
14日 米 小売売上高