【米国】米消費者物価指数が市場予想よりも強い結果となると、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年2月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.42(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0390 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.47 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.18 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2444 (米ドル)
2月12日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:0.3%、結果:0.5%)が市場予想を上回ると、米10年債利回りが4.66%台への上昇とともに全般でドル買いが優勢となった。なおパウエルFRB議長は「今日のデータはインフレ目標に近いが、関税を理由に政策金利を変更せざるを得なくなる可能性もある」と発言した。トランプ大統領が自身のSNSにて「プーチン大統領と電話会談を実施し、ウクライナでの戦争を終結させるための協議を開始することで合意した」と投稿すると、ウクライナ停戦への期待から市場全般のリスク志向が改善した。
米ドル円は、米消費者物価指数の発表を控える中で様子見ムードが続いたが、トランプ大統領による「金利は低下すべきだ」との発言からややドルが売られたが限定的だった。米消費者物価指数が市場予想よりも強い内容であることが伝わると米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となり、25時台には154.80円まで上値を伸ばした。もっとも米10年債利回りが上昇幅を縮小すると上値が重たくなり154.28円まで売り戻されたが、下値は限定的だった。
ユーロドルは、欧州序盤から底堅い動きとなり20時過ぎに1.0385ドルまで上値を伸ばすも、米CPIの発表を控える中で積極的に上値を試す展開とはならなかった。もっとも米CPIが市場予想を上回る結果であることが伝わると、ドル買いが優勢となり1.0316ドルまで下押した。もっとも一部報道で「EUの貿易担当委員が米国と関税問題の解決を巡り協議する」と伝わり、貿易摩擦に対する過度な懸念が後退し下げ幅を取り戻した。またトランプ大統領とプーチン大統領の戦争終結への合意に関する発言が伝わると、リスク志向が改善し1.0429ドルまで上昇し日通し高値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 44,362.06 -233.64(-0.52%)
NASDAQ総合 USD 19,646.43 +1.26(+0.01%)
S&P500 USD 6,051.00 -17.91(-0.29%)
株式市場は、1月消費者物価指数が市場予想を上回る結果となると、FRBが当面の間、政策金利を据え置くとの見方が強まり、米10年債利回りの上昇とともに売りが出やすかった。株式の相対的な割高感の高まりからの売りもでた。また米国関税を巡り「EUが米国との交渉による解決策を探している」と報じられたほか、「米露首脳はウクライナ停戦開始で合意した」との報道が伝わると下げ渋った。
債券・商品先物
米国債10年 4.633% (+0.096)
NY原油(WTI) USD/バレル 71.15 (-2.54%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,924.5 (-0.05%)
【日本】前日の海外市場の円売り地合いを引き継ぎ、クロス円は全面高となった
為替(17時)
2月12日の東京外国為替市場は、休場明けで前日の海外市場の円売り地合いを引き継ぎ、クロス円が全面高となった。時間外の米10年債利回りが4.55%台まで上昇したことも相場の支えとなった。その後はやや円売りが落ち着いたものの、欧州勢参入後には独長期金利が上昇したことを背景に欧州通貨買いが優勢となった。
米ドル円は、祝日明けの東京市場では前日までの海外市場の円売りの流れを引き継ぎ、強含みした。東京序盤から円売り・ドル買い基調が続く中で米10年債利回りが上昇したことも支えに153.73円まで上昇した。その後はやや伸び悩んだが戻しは153.41円までと限定的だった。
ユーロドルは、円主導の動きとなる中で動意が薄くドル円の上昇とユーロ円の上昇に挟まれる形で、1.0360円を挟み方向感なくもみ合う展開となった。欧州勢参入後には独長期金利が上昇してスタートしたことも追い風となりユーロ買いが優勢となった。17時過ぎには1.0379ドルまで上値を広げた。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れてクロス円が全面高となった。13時過ぎには一時159.30円まで上昇した。その後はやや伸び悩んだものの、欧州勢が参入後は独長期金利の上昇を受けてユーロ買いが優勢となり17時過ぎには159.65円まで上昇した。総じてドル円に連れた動きとなった。
債券
日本国債10年 1.331% (+0.025)
【市場主要イベント】
13日 英 12月GDP
14日 米 小売売上高