【米国】米10年債利回りが低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年2月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.46(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0424 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 157.90 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.66 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2587 (米ドル)
2月19日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことで全般でドル売りが優勢となった。シュナーベルECB専務理事は「利下げの一時停止、または中止する地点に近づいている」とタカ派発言したことで、欧州通貨買いが優勢となった。もっとも米10年債利回りが上昇に転じるとドル買いが優勢となった。
米ドル円は、日銀の早期利上げ観測が根強い中で全般で円買いが先行した。欧米株価の下落に伴うリスク回避の円買いも入り、151.24円まで安値を更新した。ただ前日安値の151.23円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり151.83円まで下げ渋った。米10年債利回りが4.56%台まで上昇したことも相場の支えとなった。ただ買い一巡後は伸び悩んだ。
ユーロドルは、シュナーベルECB専務理事のタカ派発言を受けてユーロ買いが優勢となり1.0441ドルまで上値を伸ばした。もっとも低下していた米10年債利回りが4.56%台まで上昇したことで一転してドル買いが優勢となり1.0400ドルまで下押した。その後は1.0432ドルまで下げ渋るも買戻しは限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 44,619.77 +65.68(+0.14%)
NASDAQ総合 USD 20,055.72 +15.23(+0.07%)
S&P500 USD 6,144.41 +15.02(+0.24%)
株式市場は、トランプ米政権を巡る不透明感が相場の重しとなり、NYダウ平均は一時240ドル超下落した。ただディフェンシブ株の一角に買いが集まると、指数は上昇に転じた。FOMC議事要旨では「債務上限問題解決までバランスシート縮小の一時停止や減速が必要となる公算」との見解が示されたことも株買いを誘った。
債券・商品先物
米国債10年 4.535% (-0.019)
NY原油(WTI) USD/バレル 72.14 (+0.57%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,951.1 (-0.01%)
【日本】日銀審議委員のタカ派発言や、日経平均株価の軟調な推移を背景に円買いが強まった
為替(17時)
2月19日の東京外国為替市場は、高田日銀審議委員から「実質賃金のプラス転化への動きは続いている」「経済・物価情勢に応じてさらなる金融緩和度合いの調整が必要となる」とのタカ派発言をきっかけに円買いが優勢となった。クロス円は一時買い戻される場面もあったが買いは続かず、その後も売りが優勢となった
米ドル円は、東京仲値にかけて買いが優勢となり152.11円まで上値を伸ばした。もっとも高田日銀審議委員の講演でのタカ派な内容が伝わると、円買いが優勢となり151.74円まで下押した。その後は円買いへの調整で買いが進み152.31円まで高値を更新したが、買いは続かず16時過ぎには151.58円まで下押した。
ユーロドルは、大金方向感は出ず揉み合ったがわずかに売りが優勢となり11時前には1.0440ドルまで下押した。もっとも時間外の米10年債利回りがやや前日引けからやや低めに推移したことでユーロ買い・ドル売りが優勢となった。一時1.0461ドルまで上値を伸ばしたが、欧州勢参入後には売りが優勢となり1.0448ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、高田日銀審議委員のタカ派発言をきっかけに円買いが優勢となり、
158.48円まで下押した。その後はドル円の上昇につられる形で159.11まで上昇したが、日経平均株価の軟調な推移も背景に上値は伸び悩み売り圧力が強まった。17時過ぎには158.41円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.431% (+0.003)
【市場主要イベント】
20日 米 新規失業保険申請件数
21日 日 全国消費者物価指数