【米国】米経済指標が強弱入り混じる結果となったことで、ドルは上下に振られた
為替(2025年2月6日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.68(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0404 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 158.86 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.88 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2501 (米ドル)
2月5日のニューヨーク外国為替市場は、ADP全米雇用統計(予想:15.0万人、結果:18.3万人)が市場予想を上回った事で全般でドル買いが優勢となった。もっともその後のISM非製造業景況指数(予想:54.3、結果:52.8)が市場予想を下回ったことで、一転してドル売りが優勢となった。米10年債利回りが一時4.40%まで低下したこともドル売りを後押しした。
米ドル円は、ADP全米雇用統計が市場予想を上回ると、一時153.20円まで上値を伸ばしたものの、買戻しが一巡すると再び上値が重たくなった。1月米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで152.11円まで下押し2024年12月以来の安値を更新した。ただ米10年債利回りがわずかながらも持ち直したことで152.76円まで下げ渋った。
ユーロドルは、ADP全米雇用統計が市場予想を上回った事を受けて1.0410ドルまで下押したが、米ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことでドル売り・ユーロ買いが優勢となり1.0442ドルまで上値を伸ばした。もっとも上値は重たく米10年債利回りが小幅に上昇しいたことで伸び悩んだ。もっとも下値も堅く本日高値圏を推移した。
株式
NYダウ平均 USD 44,872.93 +320.25(+0.71%)
NASDAQ総合 USD 19,691.88 +40.58(+0.20%)
S&P500 USD 6,062.14 +25.07(+0.41%)
株式市場は、米10年債利回りが低下すると株式の相対的な割高感が薄れ、主力株に買いが集まった。決算内容が好感されたアムジェンが堅調に推移し、1銘柄でNYダウ平均を123ドル程度押し上げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.428% (-0.085)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.99 (-1.81%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,882.2 (+0.27%)
【日本】日銀利上げ観測の高まりを受けて、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
2月5日の東京外国為替市場は、12月の毎月勤労統計現金給与総額の前年比(予想:3.7%、結果:4.8%)が市場予想よりも強い結果となったことや、赤沢経済再生相が「足元はインフレの状態という認識、植田日銀総裁と齟齬はない」と発言したことで、日銀の利上げ観測が高まり全般で円買い基調が強まった。高く寄り付いた日経平均株価がマイナス圏に転じたこともリスク・オフの円買いを誘った。売り一巡後には円の売戻も入ったが値動きは限定的だった。
米ドル円は、12月の毎月勤労統計や実質賃金が予想よりも強い結果であることが伝わると、日銀の利上げ観測が高まり円買いが優勢となった。赤沢経済再生相の発言が伝わると、円買いを後押しした。高く寄り付いた日経平均株価がマイナス圏に沈んだことも相場の重しとなり12時台には153.08円まで下押した。もっともその後は日経平均株価が持ち直したこともあり153.57円まで買い戻しが進んだが上値は限定的で、米10年債利回りの低下で再び153.07円まで下押した。
ユーロドルは、日銀の利上げ観測の高まりから円中心の値動きとなる中で、小幅なレンジでのもみ合いが続いた。ただ15時過ぎからは米10年債利回りが低下したのを眺めながら1.0393ドルまでわずかに上値を広げた。もっともすぐに押し戻されたが、欧州勢が本格参入すると1.0409ドルまで強含んだ。
ユーロ円は、日経平均株価の上げ幅縮小やドル円の下落につられる形で、売り圧力が強かった。円高基調が高まっている中で、中国Caixinサービス部門PMIが市場予想を下回ったことで豪ドルやオフショア人民元が対円で売られたことにも引きずられ158.92円まで下押した。売り一巡後にはドル円の買戻しや日経平均株価の下げ渋りを確認すると、ユーロ円でも買い戻しが入り17時過ぎには159.53円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.284% (+0.006)
【市場主要イベント】
6日 英 BOE金利発表
7日 米 1月非農業部門雇用者数変化(前月比)